ロンドン為替見通し=NY参入後の雇用統計次第か、ECB要人講演は同指標と重なる

 本日の欧州時間は、NY入り後に発表される米雇用統計次第の動きになりそうだ。ここ最近のドル売り戻しが一過性のものに終わるのか、それとも米金利高騰による弊害を気にしたトレンドとしてのドル売りなのかを確かめる面でも、本日発表される雇用統計は注目される。
 
 雇用統計が公表される前の欧州経済指標は、8月独製造業新規受注、8月仏貿易及び経常収支が発表される程度で、市場に大きな影響を与えるものにはなりにくいだろう。よって欧州序盤は雇用統計を控え多少の調整相場となるだけの可能性が高い。

 欧州中央銀行(ECB)の要人も本日は講演が予定され、クノット・オランダ中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、カジミール・スロバキア中銀総裁がスロバキアで行われる東欧のタトラサミットの会合に出席する。この会合は雇用統計が発表される時間と重なるが、雇用統計の結果を受けての発言となるか否かで様相も変わってくるかもしれない。


・想定レンジ上限
 ユーロドル:21日移動平均線の1.0616ドルや9月29日高値1.0617ドル近辺

・想定レンジ下限
 ユーロドル:3日安値で年初来安値でもある1.0448ドル。

(松井)
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