米国債市場概況・6日 10年物国債利回り、4.80%に上昇

 6日の米国債券相場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落。表面利率3.875%の10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は安い)4.80%で終えた。9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ると、米金融引き締めが長期化するとの見方から売りが先行。利回りは一時4.8852%前後と2007年7月以来の高水準を付けた。
 ただ、売り一巡後は急速に下げ渋った。3連休を控えた週末を前に、ポジション調整目的の買いが入った。雇用統計では平均時給の伸びが予想を下回ったことから、市場では「賃金インフレへの過度の警戒が和らいだ」との見方もあった。

(中村)
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