9日香港株=台風警報で取引開始が遅延、前週末の米株高受け買い先行か

 香港証券取引所は9日朝方、台風による強風警報(シグナル8)と黒色暴雨(ブラックレイン・ストーム)警報の発令に伴い、同日の取引開始時刻を遅らせると発表した。香港証券取引所の規定では、「シグナル8」が発令中はすべての取引が中止となる。

 香港天文台は日本時間午後0時40分に警報を「シグナル8」から「シグナル3」へ引き下げる見通しを発表している。日本時間午後1時までに「シグナル8」と「黒色暴雨警報」が解除されれば、本日の午前の取引は中止となり、午後3時に取引が始まる。

 週明け9日の香港市場は、前週末の米株高の流れを引き継いで買い先行か。9月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大幅に上回る強い結果となり、米長期金利が上昇したものの、上昇幅が縮小したことで米金融引き締め長期化への警戒感が和らぎそうだ。平均賃金は前月比伸び率は0.2%と8月分から横ばいとなり、予想の0.3%を下回ったことで、賃金インフレ懸念がやや後退した。

 6日のNY株式相場はダウ平均とナスダック総合がともに反発。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、国際金融株のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った。一方、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
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