ニューヨーク外国為替市場概況・17日 ドル円、3日ぶり反発

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は149.81円と前営業日NY終値(149.51円)と比べて30銭程度のドル高水準だった。9月米小売売上高が予想を大幅に上回る強い数字だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。3時前に一時149.85円と3日以来約2週間ぶりの高値を付けた。10月米NAHB住宅市場指数が予想を下回ったこと伝わると、149.60円付近まで伸び悩む場面もあったが下押しは限定的だった。
 なお、欧州の取引時間帯には「日銀は2024年度の物価見通しを従来の1.9%から2%以上へ上方修正する公算が大きい」との一部報道を受けて、一時148.84円まで売り込まれる場面があった。

 ユーロドルは続伸。終値は1.0577ドルと前営業日NY終値(1.0560ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。良好な米小売統計や米金利上昇を受けて1.0538ドル付近まで売られたものの、下値は限定的だった。アジア時間に付けた日通し安値1.0533ドルが目先サポートとして働いたほか、欧州株価の上昇に伴うリスク・オンのドル売りが出て一時1.0595ドルと日通し高値を更新した。欧州時間発表の10月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことで、ユーロ買いが入りやすい面もあった。
 ただ、引けにかけては米長期金利の上昇に伴うドル買いが入ったため、若干伸び悩んだ。

 ユーロ円も続伸。終値は158.46円と前営業日NY終値(157.90円)と比べて56銭程度のユーロ高水準。欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンの円売りが優勢となり、1時過ぎに158.62円と本日高値を更新した。ただ、米国株が失速すると若干伸び悩んだ。

本日の参考レンジ
ドル円:148.84円 - 149.85円
ユーロドル:1.0533ドル - 1.0595ドル
ユーロ円:157.22円 - 158.62円

(中村)
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