ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、強含み

 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は強含み。24時時点では149.63円と22時時点(149.44円)と比べて19銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.72%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが進行。米国株高に伴う円売りも相場の追い風となり、一時本日高値となる149.76円まで上値を伸ばした。ただ、前週末の高値149.83円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

 ユーロドルは下値が堅い。24時時点では1.0550ドルと22時時点(1.0542ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準となった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たものの、欧米株価の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが入ると一時1.0555ドルと日通し高値を付けた。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では157.86円と22時時点(157.55円)と比べて31銭程度のユーロ高水準。ダウ平均が一時410ドル超上昇するなど、米国株相場が底堅く推移するとリスク・オンの円売りが優勢となり、一時157.99円と本日高値を更新した。

 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは行って来いの展開。対ドルで一時3万0002ドル前後、対円で447万円台まで急伸したものの、すぐに失速した。「米証券取引委員会(SEC)はビットコイン現物ETFを承認」との観測報道を受けて買いが入ったが、現物ビットコインETFを申請している資産運用大手ブラックロックが「引き続き審査中」とのコメントを発表し、当該報道を否定すると一転売りが強まった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.32円 - 149.76円
ユーロドル:1.0507ドル - 1.0555ドル
ユーロ円:156.98円 - 157.99円


(中村)
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