東京外国為替市場概況・17時 ドル円、底堅い

 20日午後の東京外国為替市場でドル円は底堅い。17時時点では149.96円と15時時点(149.85円)と比べて11銭程度のドル高水準だった。植田日銀総裁が「粘り強く金融緩和、賃金上昇を伴う2%の物価目標実現を目指す」と発言すると買いが散見され、16時前に一時149.95円まで値を上げた。昨日高値の149.96円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだが、17時前から再び買いが強まると一時149.98円まで本日高値を伸ばした。

 ユーロ円は小高い。17時時点では158.52円と15時時点(158.42円)と比べて10銭程度のユーロ高水準だった。依然として値動き自体は鈍いが、ドル円の上昇につれる形でやや買いが入った。
 なお、スイスフラン円は一時168.34円と史上最高値を更新。中東情勢を巡る地政学リスクが依然くすぶるなか、週末を前に安全資産とされるフラン買い需要が一段と高まっている模様。

 ユーロドルは17時時点では1.0570ドルと15時時点(1.0572ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。低調な9月英小売売上高を受けてポンドドルが1.2093ドルまで下げた場面ではつれる形で1.0565ドルまで下押ししたが、動きは限られた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:149.74円 - 149.98円
ユーロドル:1.0565ドル - 1.0587ドル
ユーロ円:158.34円 - 158.61円


(越後)
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