ロンドン為替見通し=ユーロドル、明日のECB理事会控えて動きづらい展開か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて動きづらい展開の中、中東情勢関連のヘッドラインに警戒しつつ、10月独Ifo企業景況感指数を見極めていく展開となる。

 26日のNYカットオプションが1.0600ドルに控えていることも、値動きが抑制される可能性を高めている。

 10月の独製造業PMI速報値は40.7へ改善、サービス業PMI速報値は48.0へ悪化していた。10月の独ZEW景気期待指数は-1.1と、9月の-11.4から予想以上に改善し、3カ月連続で上昇していた。ZEW研究所は、中東情勢への警戒感はあるものの、楽観的な見通しが優勢であった、と表明している。しかし、ドイツ連銀の週次活動指数は依然としてマイナス圏での推移が続いており、第3四半期にマイナス成長となる可能性が示されている。
 10月独Ifo企業景況感指数は85.9と予想されており、9月の85.7からの改善が見込まれている。

 明日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、政策金利の据え置きが見込まれているものの、中東情勢の緊迫化を受けた原油価格の上昇によるインフレ圧力が高まる可能性があることで、予断を許さない状況が続くことになる。
 ラガルドECB総裁は、先日、ユーロ圏経済は今後数四半期にわたり停滞し、下振れのリスクに直面しているが、物価に対するリスクはバランスが取れてきている、と述べていた。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0694ドル(10/24高値)
・ユーロ円:159.92円(10/24高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0483ドル(10/6安値)
・ユーロ円:157.90円(日足一目均衡表・雲の上限)


(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。