株式明日の戦略-後場失速も3桁上昇、国内では決算発表が本格化
25日の日経平均は続伸。終値は207円高の31269円。米国株高を受けて、寄り付きから200円を超える上昇。全面高スタートとなったことで、前場では高く始まった後も上げ幅を広げる流れが続いた。前引けは400円を超える上昇となって高値引け。一方、節目の31500円に接近したことから、後場は上値が抑えられた。しばらくは31400円近辺での高値もみ合いが続いたが、終盤にかけては急速に値を消す展開。値下がりに転じる銘柄や業種も増加した。結局、200円を超える上昇ではあったものの、寄り付き(31302円)は下回って取引を終えた。マザーズ指数は下落しており、安値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で3兆1300億円。業種別では石油・石炭、銀行、輸送用機器などが上昇した一方、精密機器、陸運、水産・農林などが下落している。上方修正を発表した野村マイクロ・サイエンス<6254.T>がストップ高。半面、上期の営業利益が事前の日経観測並みの着地となったオービック<4684T>が、目先の材料出尽くしとの見方から大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり974/値下がり630。アドバンテスト、ソシオネクスト、SCREENなど半導体株の多くが大幅上昇。NY原油は下落したが、コスモエネルギー、出光興産、三菱商事など、原油と連動性の高い銘柄に強い動きが見られた。通期の見通し修正を材料にシマノや雪印メグミルクが買いを集めた。後場に上方修正と増配を発表した石塚硝子がストップ高まで買い進まれた。
一方、前日決算を材料に急落したニデックが、下げ止まらず2%を超える下落。ローム、太陽誘電、TDKなどハイテクの一角が軟調となった。三菱自動車は構造改革に関するリリースなどを受けて買いが先行したものの、失速してマイナス圏に沈んだ。下方修正を発表したKOAが急落。ジャパンM&Aソリューションや売れるネット広告社など、直近上場銘柄が大きく値を崩した。
本日、プライム市場に新規上場したKOKUSAI ELECTRICは、公開価格を15%上回る初値をつけると、場中も水準を切り上げた。売買代金はレーザーテックに次いで全市場で2位と商いも膨らんだ。スタンダード市場に新規上場した全保連は公開価格割れからのスタートとなり、終値は初値を下回って安値引けとなった。
日経平均は続伸も、強い勢いが引けまで続かなかった。前場で全面高となっていた場面でも、ニデックやマザーズ指数などの動きはさえなかった。これらが強ければ、全体ではもう一段リスクオンに傾斜したであろう。ただ、今は多くの銘柄が同じ方向を向いていることから、上がる時は派手に上がるし、失速すればその度合いも大きくなる。前日比では200円近く上昇しており、直近の31000円割れで下げ一巡感が出てきつつあることに変わりはない。
国内はあすから決算発表の数が多くなる。あすの引け後には武田、キヤノン、富士通などが決算を発表予定。ニデックの急落を見た後で、これらがどういった動きを見せるかは注目される。先回りで売られるようだと、全体では手がけづらさが意識される。落ち着いた動きとなるのであれば、決算に関する警戒は払しょくされてきたとみることができる。強く買われるようであれば、警戒ではなく期待の方が高まっていると判断できる。日本株は不安定ながらも、足元では決算発表本格化を前に地合いが改善傾向にある。それだけに、この流れを断ち切ることなく、戻り基調を強めていきたい局面だ。
東証プライムの売買代金は概算で3兆1300億円。業種別では石油・石炭、銀行、輸送用機器などが上昇した一方、精密機器、陸運、水産・農林などが下落している。上方修正を発表した野村マイクロ・サイエンス<6254.T>がストップ高。半面、上期の営業利益が事前の日経観測並みの着地となったオービック<4684T>が、目先の材料出尽くしとの見方から大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり974/値下がり630。アドバンテスト、ソシオネクスト、SCREENなど半導体株の多くが大幅上昇。NY原油は下落したが、コスモエネルギー、出光興産、三菱商事など、原油と連動性の高い銘柄に強い動きが見られた。通期の見通し修正を材料にシマノや雪印メグミルクが買いを集めた。後場に上方修正と増配を発表した石塚硝子がストップ高まで買い進まれた。
一方、前日決算を材料に急落したニデックが、下げ止まらず2%を超える下落。ローム、太陽誘電、TDKなどハイテクの一角が軟調となった。三菱自動車は構造改革に関するリリースなどを受けて買いが先行したものの、失速してマイナス圏に沈んだ。下方修正を発表したKOAが急落。ジャパンM&Aソリューションや売れるネット広告社など、直近上場銘柄が大きく値を崩した。
本日、プライム市場に新規上場したKOKUSAI ELECTRICは、公開価格を15%上回る初値をつけると、場中も水準を切り上げた。売買代金はレーザーテックに次いで全市場で2位と商いも膨らんだ。スタンダード市場に新規上場した全保連は公開価格割れからのスタートとなり、終値は初値を下回って安値引けとなった。
日経平均は続伸も、強い勢いが引けまで続かなかった。前場で全面高となっていた場面でも、ニデックやマザーズ指数などの動きはさえなかった。これらが強ければ、全体ではもう一段リスクオンに傾斜したであろう。ただ、今は多くの銘柄が同じ方向を向いていることから、上がる時は派手に上がるし、失速すればその度合いも大きくなる。前日比では200円近く上昇しており、直近の31000円割れで下げ一巡感が出てきつつあることに変わりはない。
国内はあすから決算発表の数が多くなる。あすの引け後には武田、キヤノン、富士通などが決算を発表予定。ニデックの急落を見た後で、これらがどういった動きを見せるかは注目される。先回りで売られるようだと、全体では手がけづらさが意識される。落ち着いた動きとなるのであれば、決算に関する警戒は払しょくされてきたとみることができる。強く買われるようであれば、警戒ではなく期待の方が高まっていると判断できる。日本株は不安定ながらも、足元では決算発表本格化を前に地合いが改善傾向にある。それだけに、この流れを断ち切ることなく、戻り基調を強めていきたい局面だ。