東京外国為替市場概況・8時 ドル円、小安い

 26日の東京外国為替市場でドル円は小安い。8時時点では150.18円とニューヨーク市場の終値(150.23円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。昨日の引け前に150.32円まで上昇する場面があったが、150円台乗せの達成感もあって150.06円まで調整売りに押された。ただ、その後は150.19円付近まで買い戻されるなど下値の堅さも意識されている。目先は150円台に乗せて東京時間を迎えたことで本邦実需勢の動向が注目されるほか、本邦通貨当局者の反応などにも注意しておきたい。

 豪ドルも小安い。昨日発表された7-9月期消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る結果となったが、朝方にブロック豪準備銀行(RBA)総裁が議会証言で「CPIは予想より少し高かったが、我々の想定内」と発言すると、豪3年債利回りが上昇幅を縮小し、豪ドル売りで反応した。豪ドルは対ドルで0.6285ドル、対円で94.33円まで下押しした。
 なお、ブロックRBA総裁は「モノの価格は下がっているが、サービスのインフレは依然として続いている」「インフレ予想に変更が生じるだろうが、それが重要なものになるかどうかはわからない」などの見解も示している。

 ユーロ円は8時時点では158.66円とニューヨーク市場の終値(158.75円)と比べて9銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれて158.56円まで弱含む場面があった。今後もドル円の動向に振らされる展開となりそうだ。

 ユーロドルは小動き。8時時点では1.0565ドルとニューヨーク市場の終値(1.0566ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。前日終値付近で方向感を欠いた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 150.23円
ユーロドル:1.0564ドル - 1.0574ドル
ユーロ円:158.56円 - 158.78円

(岩間)
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