NYマーケットダイジェスト・30日 株大幅高・金利上昇・原油安・ドル安
(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.10円(前営業日比▲0.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.25円(△0.12円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0615ドル(△0.0050ドル)
ダウ工業株30種平均:32928.96ドル(△511.37ドル)
ナスダック総合株価指数:12789.48(△146.47)
10年物米国債利回り:4.89%(△0.06%)
WTI原油先物12月限:1バレル=82.31ドル(▲3.23ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2005.6ドル(△7.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の指標である米10年債利回りが4.91%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時149.85円と日通し高値を更新した。
ただ、「日銀は明日の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の再修正を議論。現在1%としている長期金利の事実上の上限を柔軟にし、一定程度1%を超える金利上昇を容認する案が有力」との日経新聞の報道が伝わると、一転円買い・ドル売りが優勢となった。0時30分前には一時148.81円と日通し安値を更新した。ナイト・セッションの日経平均先物が310円下落したことも相場の重し。
もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開に。1時30分前には149.17円付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは上昇。日本時間夕刻に一時1.0547ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.0535ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ダウ平均が一時580ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移するとリスク・オンのドル売りも優勢となり、一時1.0625ドルと日通し高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.06まで低下した。
・ユーロ円は小反発。米国株高を背景に円売り・ユーロ買いが先行すると23時前に158.93円と日通し高値を付けた。ただ、「日銀はYCC再修正を議論」との観測報道が伝わると失速した。2時30分前には158.01円付近まで上値を切り下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに大幅反発。前週末までに3日続落し約7カ月ぶりの安値を更新したあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。米連邦公開市場委員会(FOMC)や10月米雇用統計など、今週予定の米重要イベントを前にポジション調整目的の買いも入りやすかった。指数は一時580ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。米国株相場が大幅に上昇すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。
米財務省はこの日、10-12月期の資金調達額が7760億ドルになるとの試算を公表。同じ時期の借入額としては過去最大になるものの、従来見通しからは減少した。国債増発への懸念が和らぎ買い戻しが入る場面もあった。
・原油先物相場は反落。イスラエル・パレスチナ情勢への警戒感は根強いものの、原油供給に混乱は生じていないとの見方から利益確定の売りに押されて軟調に推移。終値は5日以来となる安値水準となった。
・金先物相場は4日続伸。不安定なイスラエル・パレスチナ情勢を背景に安全資産とされる金に買いが入り、終値ベースで7月下旬以来約3カ月ぶりとなる2000ドルの大台に乗せて取引を終えた。対ユーロでドル安となったことも、ドル建てで取引される金の割安感につながり相場を下支えした模様。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.10円(前営業日比▲0.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.25円(△0.12円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0615ドル(△0.0050ドル)
ダウ工業株30種平均:32928.96ドル(△511.37ドル)
ナスダック総合株価指数:12789.48(△146.47)
10年物米国債利回り:4.89%(△0.06%)
WTI原油先物12月限:1バレル=82.31ドル(▲3.23ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2005.6ドル(△7.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米長期金利の指標である米10年債利回りが4.91%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時149.85円と日通し高値を更新した。
ただ、「日銀は明日の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の再修正を議論。現在1%としている長期金利の事実上の上限を柔軟にし、一定程度1%を超える金利上昇を容認する案が有力」との日経新聞の報道が伝わると、一転円買い・ドル売りが優勢となった。0時30分前には一時148.81円と日通し安値を更新した。ナイト・セッションの日経平均先物が310円下落したことも相場の重し。
もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開に。1時30分前には149.17円付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは上昇。日本時間夕刻に一時1.0547ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.0535ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ダウ平均が一時580ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移するとリスク・オンのドル売りも優勢となり、一時1.0625ドルと日通し高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.06まで低下した。
・ユーロ円は小反発。米国株高を背景に円売り・ユーロ買いが先行すると23時前に158.93円と日通し高値を付けた。ただ、「日銀はYCC再修正を議論」との観測報道が伝わると失速した。2時30分前には158.01円付近まで上値を切り下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに大幅反発。前週末までに3日続落し約7カ月ぶりの安値を更新したあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。米連邦公開市場委員会(FOMC)や10月米雇用統計など、今週予定の米重要イベントを前にポジション調整目的の買いも入りやすかった。指数は一時580ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。米国株相場が大幅に上昇すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。
米財務省はこの日、10-12月期の資金調達額が7760億ドルになるとの試算を公表。同じ時期の借入額としては過去最大になるものの、従来見通しからは減少した。国債増発への懸念が和らぎ買い戻しが入る場面もあった。
・原油先物相場は反落。イスラエル・パレスチナ情勢への警戒感は根強いものの、原油供給に混乱は生じていないとの見方から利益確定の売りに押されて軟調に推移。終値は5日以来となる安値水準となった。
・金先物相場は4日続伸。不安定なイスラエル・パレスチナ情勢を背景に安全資産とされる金に買いが入り、終値ベースで7月下旬以来約3カ月ぶりとなる2000ドルの大台に乗せて取引を終えた。対ユーロでドル安となったことも、ドル建てで取引される金の割安感につながり相場を下支えした模様。
(中村)