NYマーケットダイジェスト・25日 株安・金利上昇・ドル高
(25日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.23円(前営業日比△0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.75円(▲0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0566ドル(▲0.0024ドル)
ダウ工業株30種平均:33035.93ドル(▲105.45ドル)
ナスダック総合株価指数:12821.23(▲318.65)
10年物米国債利回り:4.95%(△0.13%)
WTI原油先物12月限:1バレル=85.39ドル(△1.65ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1994.9ドル(△8.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
米MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲1.0% ▲6.9%
9月米新築住宅販売件数
前月比 12.3% ▲8.2%・改
件数 75.9万件 67.6万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。9月米新築住宅販売件数が75.9万件と予想の68.0万件を上回ったことが伝わると円売り・ドル買いが先行。低調な米5年債入札をきっかけに米10年債利回りが4.96%台まで上昇したことも相場の支援材料となった。3日の高値150.16円を上抜けて断続的にストップロスを誘発すると、一時150.32円と昨年10月21日以来約1年ぶりの高値を更新した。
・ユーロドルは続落。ユーロ豪ドルやユーロNZドルなどユーロクロスの上昇につれた買いが先行すると一時1.0596ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。米長期金利の上昇や米住宅指標の上振れを受けて全般ドル買いが強まると、1.0566ドルと欧州時間に付けた日通し安値に面合わせした。
・ユーロ円は小幅ながら続落。ユーロ圏経済の弱さが意識される中、2時30分過ぎに一時158.44円付近まで売られたものの、日本時間夕刻に付けた日通し安値158.41円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進んだ。ドル円の上昇につれた買いが入ると158.83円付近まで持ち直した。
・カナダドルは弱含み。米株安などを手掛かりにカナダドル売りが優勢となり、対米ドルで1.3810カナダドル、対円で108.57円まで値を下げた。
なお、カナダ銀行(BOC)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の5.00%に据え置くことを決めたと発表。声明では「これまでの利上げが経済活動を抑制し、物価上昇圧力を緩和している兆しが増えている」と指摘した一方、「物価安定に向けた進展が鈍く、インフレリスクが高まっていることを懸念している」とし、「必要なら政策金利をさらに引き上げる用意がある」と強調した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。米グーグルの持ち株会社アルファベットの決算内容が嫌気されて、同社株を中心にハイテク株に売りが広がった。米長期金利の上昇を受けて株式の相対的な割高感も意識された。半面、予想を上回る決算を発表したマイクロソフトが買われ、相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅反落し、5月25日以来5カ月ぶりの安値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反落。9月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことで売りが優勢となった。5年債入札が「低調」と受け止められたことも相場の重し。
・原油先物相場は4日ぶりに反発。イスラエルが地上侵攻を準備との報道が地政学リスクを意識させた。米週間原油在庫が積み増しへ転じるなかでも、中東の石油供給停滞への不安から原油相場に買いが入りやすかった。
・金先物相場は3日ぶりに反発。イスラエルが地上侵攻を企てているとの見方から地政学リスクが意識された。安全資産とされる金は、続落の後ということも手伝って買い戻されやすかった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=150.23円(前営業日比△0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.75円(▲0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0566ドル(▲0.0024ドル)
ダウ工業株30種平均:33035.93ドル(▲105.45ドル)
ナスダック総合株価指数:12821.23(▲318.65)
10年物米国債利回り:4.95%(△0.13%)
WTI原油先物12月限:1バレル=85.39ドル(△1.65ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1994.9ドル(△8.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
米MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲1.0% ▲6.9%
9月米新築住宅販売件数
前月比 12.3% ▲8.2%・改
件数 75.9万件 67.6万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。9月米新築住宅販売件数が75.9万件と予想の68.0万件を上回ったことが伝わると円売り・ドル買いが先行。低調な米5年債入札をきっかけに米10年債利回りが4.96%台まで上昇したことも相場の支援材料となった。3日の高値150.16円を上抜けて断続的にストップロスを誘発すると、一時150.32円と昨年10月21日以来約1年ぶりの高値を更新した。
・ユーロドルは続落。ユーロ豪ドルやユーロNZドルなどユーロクロスの上昇につれた買いが先行すると一時1.0596ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。米長期金利の上昇や米住宅指標の上振れを受けて全般ドル買いが強まると、1.0566ドルと欧州時間に付けた日通し安値に面合わせした。
・ユーロ円は小幅ながら続落。ユーロ圏経済の弱さが意識される中、2時30分過ぎに一時158.44円付近まで売られたものの、日本時間夕刻に付けた日通し安値158.41円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進んだ。ドル円の上昇につれた買いが入ると158.83円付近まで持ち直した。
・カナダドルは弱含み。米株安などを手掛かりにカナダドル売りが優勢となり、対米ドルで1.3810カナダドル、対円で108.57円まで値を下げた。
なお、カナダ銀行(BOC)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の5.00%に据え置くことを決めたと発表。声明では「これまでの利上げが経済活動を抑制し、物価上昇圧力を緩和している兆しが増えている」と指摘した一方、「物価安定に向けた進展が鈍く、インフレリスクが高まっていることを懸念している」とし、「必要なら政策金利をさらに引き上げる用意がある」と強調した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。米グーグルの持ち株会社アルファベットの決算内容が嫌気されて、同社株を中心にハイテク株に売りが広がった。米長期金利の上昇を受けて株式の相対的な割高感も意識された。半面、予想を上回る決算を発表したマイクロソフトが買われ、相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅反落し、5月25日以来5カ月ぶりの安値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反落。9月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことで売りが優勢となった。5年債入札が「低調」と受け止められたことも相場の重し。
・原油先物相場は4日ぶりに反発。イスラエルが地上侵攻を準備との報道が地政学リスクを意識させた。米週間原油在庫が積み増しへ転じるなかでも、中東の石油供給停滞への不安から原油相場に買いが入りやすかった。
・金先物相場は3日ぶりに反発。イスラエルが地上侵攻を企てているとの見方から地政学リスクが意識された。安全資産とされる金は、続落の後ということも手伝って買い戻されやすかった。
(中村)