NYマーケットダイジェスト・23日 株まちまち・金利低下・原油安・ドル安
(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.71円(前営業日比▲0.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.74円(△0.97円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0670ドル(△0.0076ドル)
ダウ工業株30種平均:32936.41ドル(▲190.87ドル)
ナスダック総合株価指数:13018.33(△34.52)
10年物米国債利回り:4.85%(▲0.06%)
WTI原油先物12月限:1バレル=85.49ドル(▲2.59ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1987.8ドル(▲6.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。一時は5.0187%前後と2007年7月以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.82%台まで低下すると全般ドル売りが優勢となった。市場では「26日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的のユーロ買いが入った」との声も聞かれ、3時30分過ぎには一時1.0678ドルと9月20日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.52まで低下した。
・ドル円は反落。週明け早朝取引では一時150.11円まで上昇する場面もあったが、NY市場に入ると徐々に弱含んだ。米長期金利が急速に低下したため全般ドル売りが優勢となり、オセアニア時間の安値149.74円を下抜けて一時149.56円と日通し安値を更新した。
・ユーロ円は3日続伸。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、安く始まった米国株が一時上昇に転じるなど底堅く推移したことが相場の支援材料となった。3時30分過ぎには一時159.78円と2008年8月以来およそ15年ぶりの高値を更新した。
・オセアニア通貨は堅調だった。米長期金利が低下に転じたほか、中東情勢の緊張から上昇していた原油先物価格も下落。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨には買い戻しが入った。豪ドル米ドルは0.6349米ドル、NZドル米ドルは0.5858米ドルまで上げたほか、豪ドル円は95.02円、NZドル円は87.67円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落し、5月31日以来約5カ月ぶりの安値となった。中東情勢の緊迫が続く中、米10年債利回りが一時5%を超えたことで、株式の相対的な割高感が意識された。売り一巡後は買い戻しが優勢となり、上げに転じる場面もあったが戻りは鈍かった。今週予定されている米主要企業の決算発表を前に、買いが手控えられた面もあった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに小反発。前週末までに4日続落し約5カ月ぶりの安値を付けたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。時間外取引では売りが優勢となり、利回りは一時5.0187%前後と2007年7月以来の高水準を付けた。ただ、節目の5%近辺では割安感が意識されて買いが入ったため、持ち直した。米著名投資家のビル・アックマン氏が「米長期債のショートを買い戻した」と明らかにすると、市場では「他の参加者が追随して買い戻しに動いた」との見方が広がった。
・原油先物相場は続落。中東情勢鎮静化のため、各国が停戦を目指す動きがエネルギー供給停滞の懸念を和らげた。この日から中心限月となった12月限は17日以来、4営業日ぶりの安値85.35ドルまで一時下落した。
・金先物相場は5日ぶりに反落。安寄りした米株がプラス圏へ浮上。リスク回避資産とされる金を買う動機が弱まり、戻りを鈍らせた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.71円(前営業日比▲0.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.74円(△0.97円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0670ドル(△0.0076ドル)
ダウ工業株30種平均:32936.41ドル(▲190.87ドル)
ナスダック総合株価指数:13018.33(△34.52)
10年物米国債利回り:4.85%(▲0.06%)
WTI原油先物12月限:1バレル=85.49ドル(▲2.59ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1987.8ドル(▲6.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。一時は5.0187%前後と2007年7月以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.82%台まで低下すると全般ドル売りが優勢となった。市場では「26日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的のユーロ買いが入った」との声も聞かれ、3時30分過ぎには一時1.0678ドルと9月20日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.52まで低下した。
・ドル円は反落。週明け早朝取引では一時150.11円まで上昇する場面もあったが、NY市場に入ると徐々に弱含んだ。米長期金利が急速に低下したため全般ドル売りが優勢となり、オセアニア時間の安値149.74円を下抜けて一時149.56円と日通し安値を更新した。
・ユーロ円は3日続伸。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、安く始まった米国株が一時上昇に転じるなど底堅く推移したことが相場の支援材料となった。3時30分過ぎには一時159.78円と2008年8月以来およそ15年ぶりの高値を更新した。
・オセアニア通貨は堅調だった。米長期金利が低下に転じたほか、中東情勢の緊張から上昇していた原油先物価格も下落。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨には買い戻しが入った。豪ドル米ドルは0.6349米ドル、NZドル米ドルは0.5858米ドルまで上げたほか、豪ドル円は95.02円、NZドル円は87.67円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落し、5月31日以来約5カ月ぶりの安値となった。中東情勢の緊迫が続く中、米10年債利回りが一時5%を超えたことで、株式の相対的な割高感が意識された。売り一巡後は買い戻しが優勢となり、上げに転じる場面もあったが戻りは鈍かった。今週予定されている米主要企業の決算発表を前に、買いが手控えられた面もあった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに小反発。前週末までに4日続落し約5カ月ぶりの安値を付けたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。時間外取引では売りが優勢となり、利回りは一時5.0187%前後と2007年7月以来の高水準を付けた。ただ、節目の5%近辺では割安感が意識されて買いが入ったため、持ち直した。米著名投資家のビル・アックマン氏が「米長期債のショートを買い戻した」と明らかにすると、市場では「他の参加者が追随して買い戻しに動いた」との見方が広がった。
・原油先物相場は続落。中東情勢鎮静化のため、各国が停戦を目指す動きがエネルギー供給停滞の懸念を和らげた。この日から中心限月となった12月限は17日以来、4営業日ぶりの安値85.35ドルまで一時下落した。
・金先物相場は5日ぶりに反落。安寄りした米株がプラス圏へ浮上。リスク回避資産とされる金を買う動機が弱まり、戻りを鈍らせた。
(中村)