NYマーケットダイジェスト・17日 株まちまち・金利上昇・円安
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.81円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.46円(△0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0577ドル(△0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:33997.65ドル(△13.11ドル)
ナスダック総合株価指数:13533.75(▲34.23)
10年物米国債利回り:4.83%(△0.13%)
WTI原油先物11月限:1バレル=86.66ドル(横ばい)
金先物12月限:1トロイオンス=1935.7ドル(△1.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月米小売売上高
前月比 0.7% 0.8%・改
自動車を除く前月比 0.6% 0.9%・改
9月米鉱工業生産指数(前月比) 0.3% 0.0%・改
設備稼働率 79.7% 79.5%・改
8月米企業在庫(前月比) 0.4% 0.1%・改
10月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
40 44・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。9月米小売売上高が予想を大幅に上回る強い数字だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。3時前に一時149.85円と3日以来約2週間ぶりの高値を付けた。10月米NAHB住宅市場指数が予想を下回ったこと伝わると、149.60円付近まで伸び悩む場面もあったが下押しは限定的だった。
なお、欧州の取引時間帯には「日銀は2024年度の物価見通しを従来の1.9%から2%以上へ上方修正する公算が大きい」との一部報道を受けて、一時148.84円まで売り込まれる場面があった。
・ユーロドルは続伸。良好な米小売統計や米金利上昇を受けて1.0538ドル付近まで売られたものの、下値は限定的だった。アジア時間に付けた日通し安値1.0533ドルが目先サポートとして働いたほか、欧州株価の上昇に伴うリスク・オンのドル売りが出て一時1.0595ドルと日通し高値を更新した。欧州時間発表の10月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことで、ユーロ買いが入りやすい面もあった。
ただ、引けにかけては米長期金利の上昇に伴うドル買いが入ったため、若干伸び悩んだ。
・ユーロ円も続伸。欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンの円売りが優勢となり、1時過ぎに158.62円と本日高値を更新した。ただ、米国株が失速すると若干伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら3日続伸。9月米小売売上高が予想を上回ったことを受けて、米経済が予想以上に強いとの見方から、消費関連株や景気敏感株に買いが入った。ただ、米長期金利の上昇を受けて株式の相対的な割高感が意識されると売りが優勢となり、下げに転じる場面もあった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反落した。「バイデン米政権はエヌビディアなどが設計したより高度な人工知能(AI)用半導体の中国への輸出停止を計画」との報道を受けて、同社株が一時7%超下落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。9月米小売売上高が予想を上回ると、米経済が想定以上に強いとの見方から債券売りが膨らんだ。
なお、米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時5.2373%前後と2006年7月以来の高水準を記録した。
・原油先物相場は横ばい。序盤は87ドル台まで反発。依然として中東の地政学リスクを背景とした買いが出ていたもよう。ただし、一巡後は売り優勢の展開に。ロシア中銀の見解「OPECプラスは次回会合で、来年初頭の原油増産の可能性について話しあうだろう」が伝わると、85ドル半ばまで下げ足を速めた。もっとも石油政策をコントロールできない中銀のコメントということもあり、引けにかけては下値を切り上げている。
・金先物相場は小幅に反発。9月米小売売上高が市場予想よりも強かったことを受けて売られるも、為替相場でドルが対ユーロなどで下落するとドル建ての金は反発。一時1944ドル台まで上昇し、大幅高を記録した先週末の高値に迫った。もっとも一巡後は上値を切り下げる展開に。米・中長期債利回りが上げ幅を広げ、金利の付かない金の上値を圧迫した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.81円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.46円(△0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0577ドル(△0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:33997.65ドル(△13.11ドル)
ナスダック総合株価指数:13533.75(▲34.23)
10年物米国債利回り:4.83%(△0.13%)
WTI原油先物11月限:1バレル=86.66ドル(横ばい)
金先物12月限:1トロイオンス=1935.7ドル(△1.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月米小売売上高
前月比 0.7% 0.8%・改
自動車を除く前月比 0.6% 0.9%・改
9月米鉱工業生産指数(前月比) 0.3% 0.0%・改
設備稼働率 79.7% 79.5%・改
8月米企業在庫(前月比) 0.4% 0.1%・改
10月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
40 44・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。9月米小売売上高が予想を大幅に上回る強い数字だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。3時前に一時149.85円と3日以来約2週間ぶりの高値を付けた。10月米NAHB住宅市場指数が予想を下回ったこと伝わると、149.60円付近まで伸び悩む場面もあったが下押しは限定的だった。
なお、欧州の取引時間帯には「日銀は2024年度の物価見通しを従来の1.9%から2%以上へ上方修正する公算が大きい」との一部報道を受けて、一時148.84円まで売り込まれる場面があった。
・ユーロドルは続伸。良好な米小売統計や米金利上昇を受けて1.0538ドル付近まで売られたものの、下値は限定的だった。アジア時間に付けた日通し安値1.0533ドルが目先サポートとして働いたほか、欧州株価の上昇に伴うリスク・オンのドル売りが出て一時1.0595ドルと日通し高値を更新した。欧州時間発表の10月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことで、ユーロ買いが入りやすい面もあった。
ただ、引けにかけては米長期金利の上昇に伴うドル買いが入ったため、若干伸び悩んだ。
・ユーロ円も続伸。欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンの円売りが優勢となり、1時過ぎに158.62円と本日高値を更新した。ただ、米国株が失速すると若干伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら3日続伸。9月米小売売上高が予想を上回ったことを受けて、米経済が予想以上に強いとの見方から、消費関連株や景気敏感株に買いが入った。ただ、米長期金利の上昇を受けて株式の相対的な割高感が意識されると売りが優勢となり、下げに転じる場面もあった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反落した。「バイデン米政権はエヌビディアなどが設計したより高度な人工知能(AI)用半導体の中国への輸出停止を計画」との報道を受けて、同社株が一時7%超下落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。9月米小売売上高が予想を上回ると、米経済が想定以上に強いとの見方から債券売りが膨らんだ。
なお、米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時5.2373%前後と2006年7月以来の高水準を記録した。
・原油先物相場は横ばい。序盤は87ドル台まで反発。依然として中東の地政学リスクを背景とした買いが出ていたもよう。ただし、一巡後は売り優勢の展開に。ロシア中銀の見解「OPECプラスは次回会合で、来年初頭の原油増産の可能性について話しあうだろう」が伝わると、85ドル半ばまで下げ足を速めた。もっとも石油政策をコントロールできない中銀のコメントということもあり、引けにかけては下値を切り上げている。
・金先物相場は小幅に反発。9月米小売売上高が市場予想よりも強かったことを受けて売られるも、為替相場でドルが対ユーロなどで下落するとドル建ての金は反発。一時1944ドル台まで上昇し、大幅高を記録した先週末の高値に迫った。もっとも一巡後は上値を切り下げる展開に。米・中長期債利回りが上げ幅を広げ、金利の付かない金の上値を圧迫した。
(中村)