NYマーケットダイジェスト・12日 株安・金利上昇・ドル高
(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.81円(前営業日比△0.64円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.72円(▲0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0528ドル(▲0.0092ドル)
ダウ工業株30種平均:33631.14ドル(▲173.73ドル)
ナスダック総合株価指数:13574.22(▲85.46)
10年物米国債利回り:4.70%(△0.14%)
WTI原油先物11月限:1バレル=82.91ドル(▲0.58ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1883.0ドル(▲4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月米消費者物価指数(CPI)
前月比 0.4% 0.6%
前年比 3.7% 3.7%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.3% 0.3%
前年比 4.1% 4.3%
前週分の米新規失業保険申請件数 20.9万件 20.9万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。米労働省が発表した9月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.7%上昇と予想の3.6%上昇を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比4.1%上昇と市場予想と一致した。根強いインフレを示す内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長く続くとの見方が改めて広がった。
前日の米10年債に続き、本日の30年債入札も「低調」だったことが分かると、米長期金利がさらに上昇。全般ドル買いが活発化し、4時過ぎには149.83円と日通し高値を更新した。
なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは一時4.7261%前後まで上昇した。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。米CPIの上振れや低調な米国債入札をきっかけに、米長期金利が上昇すると全般ドル買いが広がった。4時前には一時1.0526ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.60まで上昇した。
・ユーロ円も3日ぶりに反落。米インフレ指標発表後にユーロドルが下落した影響を受けた。米長期金利の急上昇を受けて米国株が軟調に推移するとリスク・オフの円買いも入り、一時157.65円と日通し安値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ダウ平均が一時340ドル超下落するとリスク回避の円買いが優勢となり、ポンド円は182.34円、豪ドル円は94.46円、NZドル円は88.72円、カナダドル円は109.31円、スイスフラン円は164.77円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。9月米CPIが予想を上回ると、米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感を意識した売りが出た。米財務省が実施した30年債入札が「低調」だったことが分かると、長期金利が一段と上昇し売りが加速した。ダウ平均の下げ幅は一時340ドルを超える場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。9月米CPIの上振れをきっかけに売りが先行。米30年債入札が低調だったことが分かると売りが加速し、利回りは一時4.7261%前後まで上昇した。
・原油先物相場は3日続落。昨日大幅に下落した反動で堅調な動きを見せていた原油先物だが、米国の原油生産量が過去最高を記録していることが判明したこともあり上値が抑えられた。NY午後に入ると米金利の上昇に連れて、ドルがほぼ全面高になり、ドルで取引される原油先物は割高感からマイナスに転じ3日続落で引けた。
・金先物相場は5日ぶりに反落。9月米CPIが市場予想よりも上振れすると、徐々に米金利が上昇過程を辿り、金利のつかない金先物は5日ぶりに反落した。また、米金利上昇でドルがほぼ全面高となったことで、ドルで取引されることによる割高感からも売られた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.81円(前営業日比△0.64円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.72円(▲0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0528ドル(▲0.0092ドル)
ダウ工業株30種平均:33631.14ドル(▲173.73ドル)
ナスダック総合株価指数:13574.22(▲85.46)
10年物米国債利回り:4.70%(△0.14%)
WTI原油先物11月限:1バレル=82.91ドル(▲0.58ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1883.0ドル(▲4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月米消費者物価指数(CPI)
前月比 0.4% 0.6%
前年比 3.7% 3.7%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.3% 0.3%
前年比 4.1% 4.3%
前週分の米新規失業保険申請件数 20.9万件 20.9万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。米労働省が発表した9月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.7%上昇と予想の3.6%上昇を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比4.1%上昇と市場予想と一致した。根強いインフレを示す内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長く続くとの見方が改めて広がった。
前日の米10年債に続き、本日の30年債入札も「低調」だったことが分かると、米長期金利がさらに上昇。全般ドル買いが活発化し、4時過ぎには149.83円と日通し高値を更新した。
なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは一時4.7261%前後まで上昇した。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。米CPIの上振れや低調な米国債入札をきっかけに、米長期金利が上昇すると全般ドル買いが広がった。4時前には一時1.0526ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.60まで上昇した。
・ユーロ円も3日ぶりに反落。米インフレ指標発表後にユーロドルが下落した影響を受けた。米長期金利の急上昇を受けて米国株が軟調に推移するとリスク・オフの円買いも入り、一時157.65円と日通し安値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ダウ平均が一時340ドル超下落するとリスク回避の円買いが優勢となり、ポンド円は182.34円、豪ドル円は94.46円、NZドル円は88.72円、カナダドル円は109.31円、スイスフラン円は164.77円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。9月米CPIが予想を上回ると、米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感を意識した売りが出た。米財務省が実施した30年債入札が「低調」だったことが分かると、長期金利が一段と上昇し売りが加速した。ダウ平均の下げ幅は一時340ドルを超える場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。9月米CPIの上振れをきっかけに売りが先行。米30年債入札が低調だったことが分かると売りが加速し、利回りは一時4.7261%前後まで上昇した。
・原油先物相場は3日続落。昨日大幅に下落した反動で堅調な動きを見せていた原油先物だが、米国の原油生産量が過去最高を記録していることが判明したこともあり上値が抑えられた。NY午後に入ると米金利の上昇に連れて、ドルがほぼ全面高になり、ドルで取引される原油先物は割高感からマイナスに転じ3日続落で引けた。
・金先物相場は5日ぶりに反落。9月米CPIが市場予想よりも上振れすると、徐々に米金利が上昇過程を辿り、金利のつかない金先物は5日ぶりに反落した。また、米金利上昇でドルがほぼ全面高となったことで、ドルで取引されることによる割高感からも売られた。
(中村)