NYマーケットダイジェスト・10日 株高・金利低下・原油安・ドル上値重い
(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.71円(前営業日比△0.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.72円(△0.79円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0605ドル(△0.0038ドル)
ダウ工業株30種平均:33739.30ドル(△134.65ドル)
ナスダック総合株価指数:13562.84(△78.60)
10年物米国債利回り:4.65%(▲0.15%)
WTI原油先物11月限:1バレル=85.97ドル(▲0.41ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1875.3ドル(△11.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米卸売売上高(前月比) 1.8% 1.2%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米10年債利回りが時間外取引で4.71%台まで低下幅を縮めると円売り・ドル買いが先行。21時前に一時149.10円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値149.24円が目先レジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。ボスティック米アトランタ連銀総裁が「これ以上の利上げは必要ないと考える」などと述べたことが相場の重しとなり、2時前には148.55円付近まで下押しした。米10年債利回りが4.61%台まで低下したこともドル売りを誘った。
もっとも、引けにかけては下げ渋った。米3年債入札が「低調」だったことから、米10年債利回りが再び低下幅を縮めると、ドル円も148.78円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは反発。米連邦準備理事会(FRB)高官らによるハト派寄りの発言を受けて、米長期金利が低下すると全般ドル売りが進んだ。1時過ぎには1.0620ドルと日通し高値を更新した。
ただ、引けにかけては伸び悩んだ。市場では「12・13日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.06ドル台前半に観測されており、同水準付近では上値が重くなっている」との声が聞かれた。
・ユーロ円も反発。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが進行。欧州市場序盤には一時157.98円と日通し高値を更新した。ただ、NY市場ではドル円の下落につれた売りが出たため、やや上値の重さが目立った。3時30分前には157.54円付近まで下押しする場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。FRB高官らによる相次ぐハト派寄りの発言を受けて、米金融引き締めが長く続くとの警戒感が和らぐ中、この日も買いが続いた。市場では「ダウ平均は前週、大幅に下落しただけに自律反発を期待した買いも入った」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅に反発。FRB高官らによるハト派寄りの発言を受けて、米金融引き締め長期化への懸念が和らぐと買いが優勢となった。中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から、相対的に安全資産とされる米国債が買われた面もあった。ただ、米3年債入札が低調だったことが伝わると若干伸び悩んだ。
・原油先物相場は反落。昨日は、パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突を嫌気し大幅に上昇したが、昨日の上げ幅が大きかったことで、本日は利食い売りが上値を抑え反落して引けた。
・金先物相場は3日続伸。パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突を嫌気した、リスク回避の動きが引き続き進み、金先物は3日続伸した。昨日はコロンブスデーで休場だった、米債券相場でFRB高官が相次いでハト派と捉えられる発言をしたことで、米債利回りが低下したことも、金利のつかない金先物の買いを促した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.71円(前営業日比△0.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.72円(△0.79円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0605ドル(△0.0038ドル)
ダウ工業株30種平均:33739.30ドル(△134.65ドル)
ナスダック総合株価指数:13562.84(△78.60)
10年物米国債利回り:4.65%(▲0.15%)
WTI原油先物11月限:1バレル=85.97ドル(▲0.41ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1875.3ドル(△11.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米卸売売上高(前月比) 1.8% 1.2%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米10年債利回りが時間外取引で4.71%台まで低下幅を縮めると円売り・ドル買いが先行。21時前に一時149.10円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値149.24円が目先レジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。ボスティック米アトランタ連銀総裁が「これ以上の利上げは必要ないと考える」などと述べたことが相場の重しとなり、2時前には148.55円付近まで下押しした。米10年債利回りが4.61%台まで低下したこともドル売りを誘った。
もっとも、引けにかけては下げ渋った。米3年債入札が「低調」だったことから、米10年債利回りが再び低下幅を縮めると、ドル円も148.78円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは反発。米連邦準備理事会(FRB)高官らによるハト派寄りの発言を受けて、米長期金利が低下すると全般ドル売りが進んだ。1時過ぎには1.0620ドルと日通し高値を更新した。
ただ、引けにかけては伸び悩んだ。市場では「12・13日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.06ドル台前半に観測されており、同水準付近では上値が重くなっている」との声が聞かれた。
・ユーロ円も反発。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが進行。欧州市場序盤には一時157.98円と日通し高値を更新した。ただ、NY市場ではドル円の下落につれた売りが出たため、やや上値の重さが目立った。3時30分前には157.54円付近まで下押しする場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。FRB高官らによる相次ぐハト派寄りの発言を受けて、米金融引き締めが長く続くとの警戒感が和らぐ中、この日も買いが続いた。市場では「ダウ平均は前週、大幅に下落しただけに自律反発を期待した買いも入った」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅に反発。FRB高官らによるハト派寄りの発言を受けて、米金融引き締め長期化への懸念が和らぐと買いが優勢となった。中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から、相対的に安全資産とされる米国債が買われた面もあった。ただ、米3年債入札が低調だったことが伝わると若干伸び悩んだ。
・原油先物相場は反落。昨日は、パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突を嫌気し大幅に上昇したが、昨日の上げ幅が大きかったことで、本日は利食い売りが上値を抑え反落して引けた。
・金先物相場は3日続伸。パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突を嫌気した、リスク回避の動きが引き続き進み、金先物は3日続伸した。昨日はコロンブスデーで休場だった、米債券相場でFRB高官が相次いでハト派と捉えられる発言をしたことで、米債利回りが低下したことも、金利のつかない金先物の買いを促した。
(中村)