NYマーケットダイジェスト・4日 株高・金利低下・原油急落・ユーロ反発
(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.12円(前営業日比△0.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.65円(△0.68円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0504ドル(△0.0037ドル)
ダウ工業株30種平均:33129.55ドル(△127.17ドル)
ナスダック総合株価指数:13236.01(△176.54)
10年物米国債利回り:4.73%(▲0.06%)
WTI原油先物11月限:1バレル=84.22ドル(▲5.01ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1834.8ドル(▲6.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲6.0% ▲1.3%
9月ADP全米雇用報告 8.9万人 18.0万人・改
9月米サービス部門PMI改定値 50.1 50.2
9月米総合PMI改定値 50.2 50.1
9月米ISM非製造業指数 53.6 54.5
8月米製造業新規受注(前月比) 1.2% ▲2.1%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。欧州市場では、米10年債利回りが一時4.8799%前後と2007年8月以来の高水準を記録した影響を受けて1.0451ドルと日通し安値を付ける場面があった。
ただ、NY市場では底堅く推移した。前日に付けた年初来安値1.0448ドルや昨年12月7日の安値1.0443ドルがサポートとして働くと買い戻しが先行。米10年債利回りが4.71%台まで低下したことも相場の支援材料となり、22時前に一時1.0532ドルと日通し高値を付けた。9月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容となったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
・ドル円は小反発。ただ、NY市場に限れば149.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。重要指標である9月米ISM非製造業景況指数は53.6と市場予想通りの結果となったため、相場の反応は限られた。
なお、3日のNY時間にドル円が乱高下した際、市場では「政府・日銀が円買い介入に踏み切ったのではないか」との見方が浮上していたが、本日の日銀当座預金残高の予想と短資会社の推計に基づく試算によると「当局が介入した可能性は低い」もよう。「荒い値動きとなった背景には、マーケットが神経質になっていたうえ、節目の150円を突破したことに反応したアルゴリズムが組み合わさった可能性がある」という。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。23時30分前に156.26円付近まで下押ししたものの、引けにかけては156円台後半まで強含んだ。
・WTI原油先物価格が5ドル(5.6%)超の急落となったことを受けて、産油国通貨とされるカナダドルは下落した。対米ドルでは1.3780カナダドル、対円では108.14円、対ユーロでは1.4468カナダドルまで売られる場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。米長期金利の上昇が一服すると、投資家心理が改善し株買いが優勢となった。予想を下回る9月ADP全米雇用報告を受けて、労働需給の緩和が示されたことも相場を下支えした。市場では「前日までに3日続落し、約4カ月ぶりの安値を付けたあとだけに、短期的な戻りを期待した買いが入った」との声も聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに、持ち高調整目的の買いが入った。この日発表の米雇用指標が労働需給の緩和を示したことも買い戻しを誘った。
・原油先物相場は大幅に反落。時間外から上値重く推移し、米エネルギー省(EIA)が週間石油在庫統計を発表した後に下げ幅を大きく広げた。在庫統計は原油が3週連続の取り崩しとなった一方、ガソリンは約648万バレルの大幅積み増しを記録。エネルギー需給のひっ迫懸念が後退し、先物の売り圧力を強めた。ロングの投げを巻き込みながら下げ足を速め、本日の安値圏で引けている。
・金先物相場は8日続落。時間外で売られていたところから、9月ADP全米雇用報告が予想より弱いことが分かると反発。もっとも1847ドルにも触れず、上値の重さを確認するにとどまった。前日まで見られた米長期金利の上昇やドル高は一服したものの、水準的にはかなり高いまま。金を買いづらい状況に変わりなく、中心限月の終値としては約7カ月ぶりの安値圏を記録した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.12円(前営業日比△0.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.65円(△0.68円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0504ドル(△0.0037ドル)
ダウ工業株30種平均:33129.55ドル(△127.17ドル)
ナスダック総合株価指数:13236.01(△176.54)
10年物米国債利回り:4.73%(▲0.06%)
WTI原油先物11月限:1バレル=84.22ドル(▲5.01ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1834.8ドル(▲6.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲6.0% ▲1.3%
9月ADP全米雇用報告 8.9万人 18.0万人・改
9月米サービス部門PMI改定値 50.1 50.2
9月米総合PMI改定値 50.2 50.1
9月米ISM非製造業指数 53.6 54.5
8月米製造業新規受注(前月比) 1.2% ▲2.1%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。欧州市場では、米10年債利回りが一時4.8799%前後と2007年8月以来の高水準を記録した影響を受けて1.0451ドルと日通し安値を付ける場面があった。
ただ、NY市場では底堅く推移した。前日に付けた年初来安値1.0448ドルや昨年12月7日の安値1.0443ドルがサポートとして働くと買い戻しが先行。米10年債利回りが4.71%台まで低下したことも相場の支援材料となり、22時前に一時1.0532ドルと日通し高値を付けた。9月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容となったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
・ドル円は小反発。ただ、NY市場に限れば149.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。重要指標である9月米ISM非製造業景況指数は53.6と市場予想通りの結果となったため、相場の反応は限られた。
なお、3日のNY時間にドル円が乱高下した際、市場では「政府・日銀が円買い介入に踏み切ったのではないか」との見方が浮上していたが、本日の日銀当座預金残高の予想と短資会社の推計に基づく試算によると「当局が介入した可能性は低い」もよう。「荒い値動きとなった背景には、マーケットが神経質になっていたうえ、節目の150円を突破したことに反応したアルゴリズムが組み合わさった可能性がある」という。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。23時30分前に156.26円付近まで下押ししたものの、引けにかけては156円台後半まで強含んだ。
・WTI原油先物価格が5ドル(5.6%)超の急落となったことを受けて、産油国通貨とされるカナダドルは下落した。対米ドルでは1.3780カナダドル、対円では108.14円、対ユーロでは1.4468カナダドルまで売られる場面があった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。米長期金利の上昇が一服すると、投資家心理が改善し株買いが優勢となった。予想を下回る9月ADP全米雇用報告を受けて、労働需給の緩和が示されたことも相場を下支えした。市場では「前日までに3日続落し、約4カ月ぶりの安値を付けたあとだけに、短期的な戻りを期待した買いが入った」との声も聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに、持ち高調整目的の買いが入った。この日発表の米雇用指標が労働需給の緩和を示したことも買い戻しを誘った。
・原油先物相場は大幅に反落。時間外から上値重く推移し、米エネルギー省(EIA)が週間石油在庫統計を発表した後に下げ幅を大きく広げた。在庫統計は原油が3週連続の取り崩しとなった一方、ガソリンは約648万バレルの大幅積み増しを記録。エネルギー需給のひっ迫懸念が後退し、先物の売り圧力を強めた。ロングの投げを巻き込みながら下げ足を速め、本日の安値圏で引けている。
・金先物相場は8日続落。時間外で売られていたところから、9月ADP全米雇用報告が予想より弱いことが分かると反発。もっとも1847ドルにも触れず、上値の重さを確認するにとどまった。前日まで見られた米長期金利の上昇やドル高は一服したものの、水準的にはかなり高いまま。金を買いづらい状況に変わりなく、中心限月の終値としては約7カ月ぶりの安値圏を記録した。
(中村)