NYマーケットダイジェスト・31日 株まちまち・金利低下・円高・ユーロ安
(31日終値)
ドル・円相場:1ドル=145.54円(前営業日比▲0.70円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.82円(▲1.92円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0843ドル(▲0.0080ドル)
ダウ工業株30種平均:34721.91ドル(▲168.33ドル)
ナスダック総合株価指数:14034.97(△15.66)
10年物米国債利回り:4.10%(▲0.01%)
WTI原油先物10月限:1バレル=83.63ドル(△2.00ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1965.9ドル(▲7.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米企業の人員削減数(前年比) 266.9% ▲8.2%
7月米個人所得(前月比) 0.2% 0.3%
7月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.8% 0.6%・改
PCEデフレーター(前年比) 3.3% 3.0%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.2%
PCEコアデフレーター(前年比) 4.2% 4.1%
前週分の米新規失業保険申請件数 22.8万件 23.2万件・改
8月米シカゴ購買部協会景気指数 48.7 42.8
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している7月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比4.2%上昇と市場予想と一致し、インフレ圧力の根強さを示唆する内容と受け止められた。また、8月米シカゴ購買部協会景気指数は48.7と予想の44.1を上回り、ドルの買い戻しを誘った。23時前には一時146.23円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値146.25円が目先レジスタンスとして働くと失速した。ダウ平均の失速や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、3時30分前には145.35円と日通し安値を更新した。市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円買いのフローが観測された」との声も聞かれた。
・ユーロドルは4日ぶりに反落。ユーロ圏のインフレ指標や欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(7月27日分)を受けて、ECBの追加利上げ観測が後退すると、欧州債利回りが低下。全般ユーロ売りが広がった。1時30分前には1.0835ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は6日ぶりに反落。ECBが9月の理事会で追加利上げを決めるとの観測が後退する中、全般ユーロ売りが先行。ダウ平均の失速に伴うリスク回避の円買いやロンドン・フィキシングに絡んだ円買いのフローも入り一時157.62円まで値を下げた。
・メキシコペソは急落した。メキシコ中銀がペソ安に歯止めをかけるために導入している為替ヘッジ・プログラムについて「段階的に縮小する」と発表すると、ペソ売りが優勢となった。ドルペソは一時17.1065ペソ、ペソ円は8.53円までペソ安に振れた。メキシコの代表的な株式指数であるボルサ指数は2%超下落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。FRBによる追加利上げ観測が後退する中、買いが先行すると一時180ドル近く上昇した。ただ、明日の8月米雇用統計の発表を前に利益確定や持ち高調整の売りが優勢になると下げに転じた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら4日続伸。今週発表の米労働指標がさえない結果となり、FRBによる追加利上げ観測が後退する中、この日も債券買いが続いた。ただ、明日の8月米雇用統計の結果を見極めたいとのムードも強く、上値は限定的だった。
・原油先物相場は6日続伸。ノバク露副首相が「ロシアはOPECプラスとさらなる行動を取ることで合意」との発言を受けて、協調減産方針が維持される見通しが高まり原油先物価格は堅調に推移した。一時上げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけては再び買い圧力が強まり8月9日以来の高値を記録し、6日続伸で引けた。
・金先物相場は4日ぶりに反落。米経済指標はまちまちの結果となったが、欧州通貨を中心にドルが買い戻されると、ドルで取引される金先物は割高感から徐々に上値が重くなり4日ぶりに反落して引けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=145.54円(前営業日比▲0.70円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.82円(▲1.92円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0843ドル(▲0.0080ドル)
ダウ工業株30種平均:34721.91ドル(▲168.33ドル)
ナスダック総合株価指数:14034.97(△15.66)
10年物米国債利回り:4.10%(▲0.01%)
WTI原油先物10月限:1バレル=83.63ドル(△2.00ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1965.9ドル(▲7.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米企業の人員削減数(前年比) 266.9% ▲8.2%
7月米個人所得(前月比) 0.2% 0.3%
7月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.8% 0.6%・改
PCEデフレーター(前年比) 3.3% 3.0%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.2%
PCEコアデフレーター(前年比) 4.2% 4.1%
前週分の米新規失業保険申請件数 22.8万件 23.2万件・改
8月米シカゴ購買部協会景気指数 48.7 42.8
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している7月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比4.2%上昇と市場予想と一致し、インフレ圧力の根強さを示唆する内容と受け止められた。また、8月米シカゴ購買部協会景気指数は48.7と予想の44.1を上回り、ドルの買い戻しを誘った。23時前には一時146.23円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値146.25円が目先レジスタンスとして働くと失速した。ダウ平均の失速や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、3時30分前には145.35円と日通し安値を更新した。市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円買いのフローが観測された」との声も聞かれた。
・ユーロドルは4日ぶりに反落。ユーロ圏のインフレ指標や欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(7月27日分)を受けて、ECBの追加利上げ観測が後退すると、欧州債利回りが低下。全般ユーロ売りが広がった。1時30分前には1.0835ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は6日ぶりに反落。ECBが9月の理事会で追加利上げを決めるとの観測が後退する中、全般ユーロ売りが先行。ダウ平均の失速に伴うリスク回避の円買いやロンドン・フィキシングに絡んだ円買いのフローも入り一時157.62円まで値を下げた。
・メキシコペソは急落した。メキシコ中銀がペソ安に歯止めをかけるために導入している為替ヘッジ・プログラムについて「段階的に縮小する」と発表すると、ペソ売りが優勢となった。ドルペソは一時17.1065ペソ、ペソ円は8.53円までペソ安に振れた。メキシコの代表的な株式指数であるボルサ指数は2%超下落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。FRBによる追加利上げ観測が後退する中、買いが先行すると一時180ドル近く上昇した。ただ、明日の8月米雇用統計の発表を前に利益確定や持ち高調整の売りが優勢になると下げに転じた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら4日続伸。今週発表の米労働指標がさえない結果となり、FRBによる追加利上げ観測が後退する中、この日も債券買いが続いた。ただ、明日の8月米雇用統計の結果を見極めたいとのムードも強く、上値は限定的だった。
・原油先物相場は6日続伸。ノバク露副首相が「ロシアはOPECプラスとさらなる行動を取ることで合意」との発言を受けて、協調減産方針が維持される見通しが高まり原油先物価格は堅調に推移した。一時上げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけては再び買い圧力が強まり8月9日以来の高値を記録し、6日続伸で引けた。
・金先物相場は4日ぶりに反落。米経済指標はまちまちの結果となったが、欧州通貨を中心にドルが買い戻されると、ドルで取引される金先物は割高感から徐々に上値が重くなり4日ぶりに反落して引けた。
(中村)