NYマーケットダイジェスト・18日 株小反発・長期金利低下・原油高・ユーロ高

(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.61円(前営業日比▲0.24円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.82円(△0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0692ドル(△0.0035ドル)
ダウ工業株30種平均:34624.30ドル(△6.06ドル)
ナスダック総合株価指数:13710.24(△1.91)
10年物米国債利回り:4.30%(▲0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=91.48ドル(△0.71ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1953.4ドル(△7.2ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
9月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
                    45        50
7月対米証券投資動向
短期債を含む            1406億ドル   1379億ドル・改
短期債を除く            88億ドル    1860億ドル・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反落。前週末に一時147.95円と昨年11月4日以来約10カ月ぶりの高値を付けたあとだけにポジション調整目的の売りなどが出たものの、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や21-22日の日銀金融政策決定会合を前に様子見ムードが広がり、大きな方向感が出なかった。NY時間の安値は147.58円、高値は147.77円で値幅は19銭程度と小さかった。

・ユーロドルは続伸。22時過ぎに一時1.0655ドルと日通し安値を付けたものの、9月米NAHB住宅市場指数が45と予想の49を下回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが優勢に。独長期金利が上昇した一方、米長期金利が低下したこともユーロ買い・ドル売りを誘った。前週末の高値1.0688ドルを上抜けると一時1.0699ドルまで上値を伸ばした。
 なお、一部通信社が報じたところによると「欧州中央銀行(ECB)は過剰流動性に対処する方法を近く議論する予定」「幾人かのECBメンバーは準備金の引き上げについて賛成している」などと伝わった。

・ユーロ円は続伸。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、ユーロドルの上昇をきっかけに円売り・ユーロ買いが広がった。前週末の高値157.90円を上抜けると一時157.94円まで値を上げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。原油高によるインフレ再燃への警戒から売りが出た半面、前週末に大幅下落した反動で押し目買いなどが入ると小幅ながら反発した。ただ、19-20日のFOMCの結果を見極めたいとの雰囲気もあり、積極的に買いが進む展開にはならなかった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も小幅ながら反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。欧州債相場が下落した流れを引き継いで売りが先行。利回りは一時4.3565%前後と8月22日以来の高水準を付けた。ただ、19-20日のFOMCを前にポジション調整目的の買いが入ると上げに転じた。

・原油先物相場は3日続伸。サウジアラビアとロシアによる減産延長宣言により需給のひっ迫懸念が一段と高まるなか、この日も堅調に推移し、一時92ドル台に乗せ、昨年11月以来の高値を付けた。

・金先物相場は3日続伸。外国為替市場でユーロに対してドル売りが進んだため、ドル建てで取引される金の割安感が意識されて買いが強まった。

(中村)
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