NYマーケットダイジェスト・16日 株高・金利上昇・原油安・ドル安
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.51円(前営業日比▲0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.90円(△0.70円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0560ドル(△0.0050ドル)
ダウ工業株30種平均:33984.54ドル(△314.25ドル)
ナスダック総合株価指数:13567.98(△160.75)
10年物米国債利回り:4.70%(△0.09%)
WTI原油先物11月限:1バレル=86.66ドル(▲1.03ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1934.3ドル(▲7.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲4.6 1.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。「米金利動向や中東情勢を見極めたい」との声が聞かれる中、しばらくは1.05ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、今週本格化する米企業決算への期待感から米国株相場が大幅に上昇するとリスク・オンのドル売りが次第に強まった。前週末の高値1.0559ドルを上抜けると、5時前に一時1.0563ドルと日通し高値を付けた。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.18まで低下した。
・ドル円は小幅ながら続落。米10年債利回りが4.72%台まで上昇したことなどを手掛かりに買いが先行。米国株高に伴う円売りも相場の追い風となり、一時本日高値となる149.76円まで値を上げた。
ただ、前週末の高値149.83円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。対ユーロなどでドル売りが進んだ影響も受けて、一時149.50円付近まで下押しした。心理的節目である150円に近づくと、政府・日銀による為替介入への警戒感も高まるようだ。
もっとも、NY時間の安値は149.41円で値幅は35銭程度と小さかった。今日の安値はオセアニア時間に付けた149.32円で一日の値幅も44銭程度だった。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ダウ平均が一時410ドル超上昇するなど、米国株相場が底堅く推移するとリスク・オンの円売りが優勢となり、一時157.99円と本日高値を更新した。ただ、前週末の高値158.05円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは行って来いの展開。「米証券取引委員会(SEC)はビットコイン現物ETFを承認」との観測報道が伝わると、対ドルで一時3万0002ドル前後、対円で447万円台まで急伸したものの、すぐに失速した。現物ビットコインETFを申請している資産運用大手ブラックロックが「引き続き審査中」とのコメントを発表し、当該報道を否定したため一転下落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。本格化する米主要企業の7-9月期決算への期待から買いが優勢となった。今週はゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなど大手米銀のほか、テスラやネットフリックスなど米主要企業が決算を発表する。市場では「これら企業業績への期待が高まる中、株買いが優勢となった」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。米国株相場の大幅上昇を背景に相対的に安全資産とされる米国債には売りが出た。市場では「イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が中東全般に飛び火しないよう抑制する取り組みを受けて、地政学リスクへの過度な警戒が薄れた」との声も聞かれた。
・原油先物相場は反落。中東情勢の先行き不透明感が深まる中で買いが先行し、一時88ドル前半まで上昇した。もっとも前週末に大きく上げた後でもあり、一巡後は持ち高調整の売りに押される形に。バイデン米政権が、OPEC加盟国ベネズエラの石油産業に対する制裁を大幅に緩和させる可能性が高まった、との報道も下落圧力を強めた。原油先物は一時86ドル前半まで下値を広げた。
・金先物相場は反落。前週末に大きく上げた反動から週明け時間外では売り戻しが先行。もっとも、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの本格侵攻を準備していると報じられるなか、安全資産とされる金に資金が向かう動きは続いた。米長期金利の上昇で金利の付かない金の伸びは鈍ったものの、ニューヨーク勢の本格参入後からは下げ渋る展開が続いた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.51円(前営業日比▲0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.90円(△0.70円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0560ドル(△0.0050ドル)
ダウ工業株30種平均:33984.54ドル(△314.25ドル)
ナスダック総合株価指数:13567.98(△160.75)
10年物米国債利回り:4.70%(△0.09%)
WTI原油先物11月限:1バレル=86.66ドル(▲1.03ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1934.3ドル(▲7.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲4.6 1.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。「米金利動向や中東情勢を見極めたい」との声が聞かれる中、しばらくは1.05ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、今週本格化する米企業決算への期待感から米国株相場が大幅に上昇するとリスク・オンのドル売りが次第に強まった。前週末の高値1.0559ドルを上抜けると、5時前に一時1.0563ドルと日通し高値を付けた。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.18まで低下した。
・ドル円は小幅ながら続落。米10年債利回りが4.72%台まで上昇したことなどを手掛かりに買いが先行。米国株高に伴う円売りも相場の追い風となり、一時本日高値となる149.76円まで値を上げた。
ただ、前週末の高値149.83円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。対ユーロなどでドル売りが進んだ影響も受けて、一時149.50円付近まで下押しした。心理的節目である150円に近づくと、政府・日銀による為替介入への警戒感も高まるようだ。
もっとも、NY時間の安値は149.41円で値幅は35銭程度と小さかった。今日の安値はオセアニア時間に付けた149.32円で一日の値幅も44銭程度だった。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ダウ平均が一時410ドル超上昇するなど、米国株相場が底堅く推移するとリスク・オンの円売りが優勢となり、一時157.99円と本日高値を更新した。ただ、前週末の高値158.05円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは行って来いの展開。「米証券取引委員会(SEC)はビットコイン現物ETFを承認」との観測報道が伝わると、対ドルで一時3万0002ドル前後、対円で447万円台まで急伸したものの、すぐに失速した。現物ビットコインETFを申請している資産運用大手ブラックロックが「引き続き審査中」とのコメントを発表し、当該報道を否定したため一転下落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。本格化する米主要企業の7-9月期決算への期待から買いが優勢となった。今週はゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなど大手米銀のほか、テスラやネットフリックスなど米主要企業が決算を発表する。市場では「これら企業業績への期待が高まる中、株買いが優勢となった」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。米国株相場の大幅上昇を背景に相対的に安全資産とされる米国債には売りが出た。市場では「イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が中東全般に飛び火しないよう抑制する取り組みを受けて、地政学リスクへの過度な警戒が薄れた」との声も聞かれた。
・原油先物相場は反落。中東情勢の先行き不透明感が深まる中で買いが先行し、一時88ドル前半まで上昇した。もっとも前週末に大きく上げた後でもあり、一巡後は持ち高調整の売りに押される形に。バイデン米政権が、OPEC加盟国ベネズエラの石油産業に対する制裁を大幅に緩和させる可能性が高まった、との報道も下落圧力を強めた。原油先物は一時86ドル前半まで下値を広げた。
・金先物相場は反落。前週末に大きく上げた反動から週明け時間外では売り戻しが先行。もっとも、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの本格侵攻を準備していると報じられるなか、安全資産とされる金に資金が向かう動きは続いた。米長期金利の上昇で金利の付かない金の伸びは鈍ったものの、ニューヨーク勢の本格参入後からは下げ渋る展開が続いた。
(中村)