欧州マーケットダイジェスト・1日 株高・金利低下・円高

(1日終値:2日2時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.07円(1日15時時点比▲0.24円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.15円(▲0.77円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0534ドル(▲0.0034ドル)
FTSE100種総合株価指数:7342.43(前営業日比△20.71)
ドイツ株式指数(DAX):14923.27(△112.93)
10年物英国債利回り:4.499%(▲0.013%)
10年物独国債利回り:2.764%(▲0.042%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
10月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比                0.9%      0.1%・改
10月スイス製造業PMI         40.6        44.9
10月英製造業PMI改定値        44.8        45.2

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前にしばらくは151円台前半でのもみ合いが続いた。ただ、NYの取引時間帯に入り10月ADP全米雇用報告や10月米ISM製造業景気指数が予想より弱い内容だったことが分かると、米長期金利が大幅に低下したため円買い・ドル売りが優勢となった。24時前に一時150.82円と日通し安値を更新した。
 なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは一時4.7803%前後まで低下した。米財務省が発表した四半期定例入札の規模が予想を下回ったことも金利低下につながった。

・ユーロドルは下げ渋り。ユーロ豪ドルやユーロNZドルなど一部ユーロクロスの下落につれた売りが先行すると一時1.0522ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利の大幅低下に伴うドル売りが優勢となり、1.0571ドル付近まで持ち直した。もっとも、米重要イベントを前に大きな方向感は出なかった。

・ユーロ円はじり安。一部ユーロクロスの下落につれた売りが出たあとは、ドル円の下落につれた売りが出て一時159.09円と日通し安値を更新した。市場では「神田真人財務官が為替介入を含む準備状況について『スタンバイ』と述べたことを受けて、円買いが入りやすかった」との声も聞かれた。

・ロンドン株式相場は小反発。前日の米国株高などが支えとなり、全般プラス圏で推移したものの、FOMCの結果公表を前に様子見ムードも強く上値は限られた。ナショナル・グリッドやSSEなど公共事業株が値上がりした半面、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。FOMC結果公表を前に様子見ムードが強く、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、本日の米国株相場が底堅く推移すると独株にも買いが波及し終盤強含んだ。個別ではハノーバー再保険(2.78%高)やザルトリウス(2.58%高)、ラインメタル(2.00%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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