欧州マーケットダイジェスト・25日 株高・金利上昇・ユーロさえない
(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.99円(25日15時時点比△0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.55円(▲0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0571ドル(▲0.0030ドル)
FTSE100種総合株価指数:7414.34(前営業日比△24.64)
ドイツ株式指数(DAX):14892.18(△12.24)
10年物英国債利回り:4.610%(△0.071%)
10年物独国債利回り:2.889%(△0.061%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独Ifo企業景況感指数 86.9 85.8・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはさえない。前日発表のドイツやユーロ圏の10月購買担当者景気指数(PMI)速報値が低調な内容となるなど、欧州経済の弱さが意識されてこの日もユーロ売りが先行した。市場では「欧州中央銀行(ECB)は26日の定例理事会で利上げを見送る」との見方もあり、ユーロの重しとなった。前日の安値1.0583ドルを下抜けると一時1.0566ドルまで値を下げた。なお、10月独Ifo企業景況感指数は86.9と予想の85.9を上回ったものの、相場の反応は限られた。
NY市場に入ると、ユーロ豪ドルやユーロNZドルなどユーロクロスの上昇につれた買いが入り、1.0596ドル付近まで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。米長期金利の上昇や良好な米住宅指標などが相場の重しとなり、1.0566ドルまで押し戻された。
・ドル円は小高い。9月米新築住宅販売件数が75.9万件と予想の68.0万件を上回ったことが伝わると円売り・ドル買いが先行。低調な米5年債入札をきっかけに米10年債利回りが4.95%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時150.05円と日通し高値を更新した。
ただ、150円を超えた水準では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり、上値も限られた。市場では「まとまった規模のオプションが150.00円に観測されており、同水準を睨んだレンジ取引に収れんしやすい」との声も聞かれた。今日これまでの安値は東京時間に付けた149.80円で値幅は25銭程度と小さい。
・ユーロ円は頭が重かった。ユーロ圏経済の弱さが意識される中、ユーロドルの下落につれた売りが先行すると一時158.41円と日通し安値を付けた。NY市場に入ると158.84円付近まで下げ渋ったものの戻りは鈍く、2時過ぎには158.44円付近まで押し戻された。
・ロンドン株式相場は続伸。欧米の長期金利が高水準で推移する中、株式の相対的な割高感が意識されて下げる場面もあったが、企業決算への期待などから買いが入ると持ち直した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら3日続伸。26日のECB定例理事会を前に様子見ムードが強く、積極的な売買は手控えられた。個別ではドイツ銀行(8.18%高)やシムライズ(3.98%高)、ハノーバー再保険(2.17%高)などの上昇が目立った。半面、ザランド(5.83%安)やザルトリウス(4.43%安)などが売られた。
・欧州債券相場は下落。本日発表の米住宅指標が予想を上回ったことなどを背景に米国債が下落すると、独国債にも売りが波及した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.99円(25日15時時点比△0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.55円(▲0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0571ドル(▲0.0030ドル)
FTSE100種総合株価指数:7414.34(前営業日比△24.64)
ドイツ株式指数(DAX):14892.18(△12.24)
10年物英国債利回り:4.610%(△0.071%)
10年物独国債利回り:2.889%(△0.061%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独Ifo企業景況感指数 86.9 85.8・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはさえない。前日発表のドイツやユーロ圏の10月購買担当者景気指数(PMI)速報値が低調な内容となるなど、欧州経済の弱さが意識されてこの日もユーロ売りが先行した。市場では「欧州中央銀行(ECB)は26日の定例理事会で利上げを見送る」との見方もあり、ユーロの重しとなった。前日の安値1.0583ドルを下抜けると一時1.0566ドルまで値を下げた。なお、10月独Ifo企業景況感指数は86.9と予想の85.9を上回ったものの、相場の反応は限られた。
NY市場に入ると、ユーロ豪ドルやユーロNZドルなどユーロクロスの上昇につれた買いが入り、1.0596ドル付近まで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。米長期金利の上昇や良好な米住宅指標などが相場の重しとなり、1.0566ドルまで押し戻された。
・ドル円は小高い。9月米新築住宅販売件数が75.9万件と予想の68.0万件を上回ったことが伝わると円売り・ドル買いが先行。低調な米5年債入札をきっかけに米10年債利回りが4.95%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時150.05円と日通し高値を更新した。
ただ、150円を超えた水準では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり、上値も限られた。市場では「まとまった規模のオプションが150.00円に観測されており、同水準を睨んだレンジ取引に収れんしやすい」との声も聞かれた。今日これまでの安値は東京時間に付けた149.80円で値幅は25銭程度と小さい。
・ユーロ円は頭が重かった。ユーロ圏経済の弱さが意識される中、ユーロドルの下落につれた売りが先行すると一時158.41円と日通し安値を付けた。NY市場に入ると158.84円付近まで下げ渋ったものの戻りは鈍く、2時過ぎには158.44円付近まで押し戻された。
・ロンドン株式相場は続伸。欧米の長期金利が高水準で推移する中、株式の相対的な割高感が意識されて下げる場面もあったが、企業決算への期待などから買いが入ると持ち直した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら3日続伸。26日のECB定例理事会を前に様子見ムードが強く、積極的な売買は手控えられた。個別ではドイツ銀行(8.18%高)やシムライズ(3.98%高)、ハノーバー再保険(2.17%高)などの上昇が目立った。半面、ザランド(5.83%安)やザルトリウス(4.43%安)などが売られた。
・欧州債券相場は下落。本日発表の米住宅指標が予想を上回ったことなどを背景に米国債が下落すると、独国債にも売りが波及した。
(中村)