NY株見通し-底堅い展開か 要人発言を受けた米10年債利回りに注目

 今晩は底堅い展開か。昨日は米10年債利回りの低下や原油相場の大幅下落が支援となり主要3指数がそろって上昇。ダウ平均は56.74ドル高(+0.17%)と小幅ながらも7日続伸。S&P500は0.28%高と7日続伸、ナスダック総合は0.90%高と8日続伸し、ともに2021年11月以来の長期連騰を記録した。11月月初来では、ダウ平均が3.33%高、S&P500が4.40%高、ナスダック総合は6.14%高とそろって大幅高となった。

 今晩の取引では主要3指数がそろって月初から大幅に上昇したたことで利益確定売り圧力が高まることが予想されるものの、年末ラリーへの期待や、米連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルの終了期待などを背景に底堅い展開か。注目度の高い経済指標の発表はないが、パウエルFRB議長のほか、バーFRB副議長、クックFRB理事、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁などの挨拶や講演などが多数予定されており、要人発言を受けた米10年債利回りの動向に注目する展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、9月卸売在庫、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。決算発表は寄り前にラルフ・ローレン、ケロッグ、バイオジェン、ワーナー・ブロス・ディスカバリー、引け後にウォルト・ディズニー、MGMリゾーツなど。(執筆:11月8日、14:00)
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