ロンドン為替見通し=欧州通貨は関連通貨ペアの上下に振らされそう
ロンドンタイムも円相場主体の動きが想定しやすいが、ユーロドルは対円でのドル軟化に支えられたりしつつも、ユーロ円の動きに引っ張られたりと不安定に推移することが警戒される。
警戒感が強く、取引が手控えられがちな状態のなか、関連通貨ペアの上下に振らされそう。16時発表の11月独消費者物価指数(CPI)は改定値であり通常は必ずしも為替を大きく動かすとは限らないが、市場予想(前月比▲0.4%/前年比3.2%)とのかい離などによる多少の売り買いのきっかけと、対円でのユーロやドルの振れと方向性が一致した際の動きには注意。流動性が低下しているなかで思わぬ値幅になるリスクもある。
16時35分から予定されているミュラー・エストニア中銀総裁の講演では、昨日から欧州中央銀行(ECB)当局者が理事会を来週14日に控え「quiet period(米でいうブラックアウト期間)」に入ったこともあり金融政策関連のコメントはできない。だが、先日「おそらくこれ以上利上げする必要はない」との見解を示していた同総裁から、明示はなくともインフレ動向など関連しそうな状況を匂わせる発言があれば動意につながる可能性もある。インフレについては「明らかに減速傾向」とも述べていた。通常は大きな動意につながらないようなニュースが、神経質になっている市場を刺激する展開にも一応留意が必要か。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1日高値1.0913ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:11月14日安値1.0693ドル。
(関口)
警戒感が強く、取引が手控えられがちな状態のなか、関連通貨ペアの上下に振らされそう。16時発表の11月独消費者物価指数(CPI)は改定値であり通常は必ずしも為替を大きく動かすとは限らないが、市場予想(前月比▲0.4%/前年比3.2%)とのかい離などによる多少の売り買いのきっかけと、対円でのユーロやドルの振れと方向性が一致した際の動きには注意。流動性が低下しているなかで思わぬ値幅になるリスクもある。
16時35分から予定されているミュラー・エストニア中銀総裁の講演では、昨日から欧州中央銀行(ECB)当局者が理事会を来週14日に控え「quiet period(米でいうブラックアウト期間)」に入ったこともあり金融政策関連のコメントはできない。だが、先日「おそらくこれ以上利上げする必要はない」との見解を示していた同総裁から、明示はなくともインフレ動向など関連しそうな状況を匂わせる発言があれば動意につながる可能性もある。インフレについては「明らかに減速傾向」とも述べていた。通常は大きな動意につながらないようなニュースが、神経質になっている市場を刺激する展開にも一応留意が必要か。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1日高値1.0913ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:11月14日安値1.0693ドル。
(関口)