ロンドン為替見通し=欧州通貨、米金利に振らされる展開 昨日押しは調整の範囲内か

 本日のロンドン為替市場でも欧州通貨は、対ドルでは米金利動向に振らされる展開か。経済指標は9月独鉱工業生産と同月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が発表予定。

 昨日は欧州通貨買い・ドル売りが先行するも、ニューヨーク市場で米長期金利が上昇に転じるとドル買い戻しが優勢となった。アジア午前もその流れが続き、ユーロドルやポンドドルは前日安値を割り込んだ。もっとも、先週末の低調な米雇用統計をきっかけとしたドル安の発射地点「ユーロドルは1.06ドル半ば、ポンドドルが1.22ドル後半」にはまだ距離がある水準。どちらの通貨ペアも日足一目均衡表・雲の中におり、昨日の下押しは調整の範囲内とも言える。

 米金利が方向感を示すのは欧州午後のニューヨーク勢参入後であり、それまで欧州通貨は方向感を探る展開となりそう。市場インパクトは薄いのだろうが、独鉱工業生産(予想:前月比▲0.1%/前年同月比▲2.7%)のマイナス幅や、ユーロ圏PPI(予想:前月比0.5%/前年比▲12.5%)の鈍化度合を確かめながらの取引か。気になるのは、PPI前年比が見込み通りとなれば統計が始まって以来最大のマイナス幅となること。もしかすると、結果次第でユーロの動意に繋がるかもしれない。

 英国経済については一部通信社が昨日、すでにリセッション(景気後退)入りしている可能性を指摘した。一部エコノミストによれば、下半期に緩やかなリセッションとなる可能性は50%を超えたという。今週10日には7-9月期英国内総生産(GDP)の発表が控えており、結果への思惑でポンドが上下する展開もあり得るか。

 想定レンジ上限
 ・ユーロドル、200日移動平均線1.0806ドル
 ・ポンドドル、200日移動平均線1.2435ドル

 想定レンジ下限
 ・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.0637ドル
 ・ポンドドル、日足一目均衡表・基準線1.2237ドル


(小針)
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