ロンドン為替見通し=欧米インフレ進行の差異で欧州通貨堅調か、独WPIに要注目
昨日の欧州市場では、米インフレ指標が2日続けて市場予想を下回る結果となったことを受けて、ユーロドル、ポンドドルはともに堅調な動きを見せた。欧州債券利回りは米金利の動きに連れて低下したものの、欧州と米国のインフレ進行は、前者が勢いを維持しているものの、後者は鈍化していることを考えると、当面は欧州通貨買い意欲は継続しそうだ。
本日の欧州時間の経済指標では、欧州入り後すぐに発表される6月の独卸売物価指数(WPI)以外は相場を動意づける経済指標はなさそうだ。同指標は昨年の年央まで2割程度の上昇となっていたこともあり、前年比ではわずかに下回ると予想されている。よほど大きな低下が無い限りは、引き続き欧州のインフレ懸念が払しょくされにくく、ユーロは堅調地合いを維持する相場展開になりそうだ。
WPIで動意が薄かった場合は、本日はミシガン大の調査による7月の米消費者態度指数が発表されることで、同指標の1年先期待インフレ率(前回+3.3%、今回予想+3.1%)の結果を待つ展開となるだろう。
・想定レンジ上限
ユーロドル:昨年2月22日安値1.1288ドル。
ポンドドル:昨年3月25日高値1.3225ドル。
・想定レンジ下限
ユーロドル:昨日米PPI発表後に下押しした水準の1.1162ドル。
ポンドドル:昨日米PPI発表後に下押しした水準の1.3045ドル。
(松井)
本日の欧州時間の経済指標では、欧州入り後すぐに発表される6月の独卸売物価指数(WPI)以外は相場を動意づける経済指標はなさそうだ。同指標は昨年の年央まで2割程度の上昇となっていたこともあり、前年比ではわずかに下回ると予想されている。よほど大きな低下が無い限りは、引き続き欧州のインフレ懸念が払しょくされにくく、ユーロは堅調地合いを維持する相場展開になりそうだ。
WPIで動意が薄かった場合は、本日はミシガン大の調査による7月の米消費者態度指数が発表されることで、同指標の1年先期待インフレ率(前回+3.3%、今回予想+3.1%)の結果を待つ展開となるだろう。
・想定レンジ上限
ユーロドル:昨年2月22日安値1.1288ドル。
ポンドドル:昨年3月25日高値1.3225ドル。
・想定レンジ下限
ユーロドル:昨日米PPI発表後に下押しした水準の1.1162ドル。
ポンドドル:昨日米PPI発表後に下押しした水準の1.3045ドル。
(松井)