ロンドン為替見通し=休場明けの欧州債・株を見定め、一巡後は米金利に注目か

 本日のロンドン為替市場では、イースター休暇明けの欧州株や債券の動向を見定めながらの取引となるか。

 先週末の欧州休場の前からだと、米10年債利回りは、10ベーシスポイント(bp)以上も上昇幅を広げた。3月米雇用統計の結果を受け、5月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見込みも高まっている。足もとの米金利につれて欧州金利も水準を上げるのだろうが、その勢いがどの程度まで強まるかがポイントとなりそうだ。

 本日ユーロ圏の主な経済指標は、2月小売売上高のみ。明日も欧州からは重要な指標は予定されていない。そのため金融市場の注目は既に、(一部から予想比上振れの声も出てきた)明日の3月米消費者物価指数(CPI)に向かっている。欧州金利への反応が一巡すると、米・中長期債利回りの方向性に市場の目は行くのではないか。

 なお現在、国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合が米ワシントンD.C.で開かれている。IMFは昨日、インフレが落ち着けば、先進諸国の金利はパンデミック前の水準に戻る可能性が高いとの見通しを示した。本日は現地時間9時(日本時間22時)にIMFチーフエコノミストが、最新の経済成長予測と主要な政策提言を発表予定。

想定レンジ上限
・ユーロドルは4日高値1.0973ドル、ポンドドルも同日高値1.2525ドル。

想定レンジ菅家
・ユーロドルは3日安値1.0788ドル、ポンドドルも同日安値1.2275ドル。

(小針)
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