ロンドン為替見通し=動きにくそうだが、足もとで調整が進みやすいのは米金利上昇・欧州通貨売り方向
ロンドンタイムの欧州通貨は重い動きか。明日12日に注目の米12月消費者物価指数(CPI)発表を控えて動意は鈍りがちなものの、年末・年始にインフレの伸び鈍化を想定した米金利低下が先行したため、イベントを前に金利上昇(債券の戻り売り)方向へいったん巻き戻す格好でポジション調整が進みやすくなっているようだ。調整の米金利上昇がまだ進むなら、ドル買い戻し・他通貨売り方向の圧力が生じやすい。
とはいえ、米CPI発表で伸び率鈍化が想定されるなかでは、レンジを大きく突き抜けてドル買いや、欧州通貨など他通貨の売りは進みにくだろう。今夜はビルロワドガロー仏中銀総裁など欧州中央銀行(ECB)高官の講演内容に気を配りつつも、総じて限定的なレンジにとどまりやすいとみる。
ただ、主要欧州通貨は昨日来、対ドルでかなり限られたレンジへすでにとどまり続けている。必ずしも可能性が高いといえないものの、もみ合いで蓄積したエネルギーがレンジ放れとなった場合に方向性を強める後押しとなれば、相応の値幅が生じる可能性に留意したい。
足もとの調整フロー中心の動きのなかで強まりやすいのは欧州通貨売り・ドル買い戻し方向、明日の米CPIで金利の伸び鈍化が確認される局面では逆方向の動きが想定できる。潮目の変化を慎重に読みとっていく必要がある。
想定レンジ上限
・ユーロドル:昨年4月22日高値1.0852ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0623ドル。
(関口)
とはいえ、米CPI発表で伸び率鈍化が想定されるなかでは、レンジを大きく突き抜けてドル買いや、欧州通貨など他通貨の売りは進みにくだろう。今夜はビルロワドガロー仏中銀総裁など欧州中央銀行(ECB)高官の講演内容に気を配りつつも、総じて限定的なレンジにとどまりやすいとみる。
ただ、主要欧州通貨は昨日来、対ドルでかなり限られたレンジへすでにとどまり続けている。必ずしも可能性が高いといえないものの、もみ合いで蓄積したエネルギーがレンジ放れとなった場合に方向性を強める後押しとなれば、相応の値幅が生じる可能性に留意したい。
足もとの調整フロー中心の動きのなかで強まりやすいのは欧州通貨売り・ドル買い戻し方向、明日の米CPIで金利の伸び鈍化が確認される局面では逆方向の動きが想定できる。潮目の変化を慎重に読みとっていく必要がある。
想定レンジ上限
・ユーロドル:昨年4月22日高値1.0852ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0623ドル。
(関口)