ロンドン為替見通し=欧州午前は英欧指標に注目だが、米CPIで相場急変の可能性も

 本日のロンドン為替市場の午前は、ポンドは英国11月雇用統計を見極め、ユーロは独12月ZEW景況感指数などを見極めていくことになる。

 しかし、経済指標がサプライズとならない限り、本日は11月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることで動きづらい展開が予想される。

 英国経済は、7-9月期のマイナス成長に続き、10-12月も2四半期連続のマイナス成長となり、リセッション(景気後退)入りしていると言われている。11月英失業率が10月の3.9%から悪化しているのか否か、失業保険申請件数が10月の0.33万件から増加しているのか否か、8-10月英失業率が前回の3.6%から予想通りに3.7%へ上昇しているのか否かを見極めることになる。
 ユーロ圏経済もリセッション入りが警戒される中、12月独ZEW景況感指数や12月ユーロ圏ZEW景況感指数を見極めることになる。

 ウクライナ情勢の激化やロシア産原油の輸入価格の上限設定に対するロシアの報復措置などには、引き続き警戒しておきたい。

 米国勢が参入後は、CPIの結果次第で相場展開が急変することには要注意。また、12月のため通常は月末に観測されるロンドンフィキシングのフローも前倒しで出ている可能性もあることで、昨日同様にフィキシングの動きも要警戒となりそうだ。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0595(12月5日の高値)
・ユーロ円:146.14円(11月23日の高値)
・ポンドドル:1.2345ドル(12月5日の高値)
・ポンド円: 170.37円(11月2日の高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0495(一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:143.94円(一目均衡表・基準線)
・ポンドドル:1.2200ドル(一目均衡表・転換線)
・ポンド円:166.54円(一目均衡表・転換線)


(山下)
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