ロンドン為替見通し=米CPI発表を前に動きにくい

 ロンドンタイムは、注目の米インフレ指標である10月米消費者物価指数(CPI)発表を控え、欧州通貨も動きにくい状態が続くか。アジアタイムに株安を嫌気したオセアニア通貨の下落とともに、欧州通貨も動きを重くしたが、このリスクオフの動きがロンドン入り以降に活発化してくる欧州通貨の動きをより荒っぽくする展開には注意したい。

 デコス・スペイン中銀総裁、シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事やカジミール・スロバキア中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁など欧州当局者の講演内容に一応留意も、米CPI発表以降に、複数の米地区連銀総裁の発言が予定されていることから、CPIへの米当局者の反応を市場はより注視しそう。今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)金融政策決定の投票権を有するクリーブランド連銀のメスター総裁やカンザスシティ連銀のジョージ総裁、来年の投票権があるフィラデルフィア連銀のハーカー総裁などの講演が予定されている。


想定レンジ上限
・ユーロドルの上値めどは、ピボット・レジスタンス2・1.0126ドルも位置する1.01ドル台。

想定レンジ下限
・ユーロドルの下値めどは、日足一目均衡表・転換線0.9913ドル。

(関口)
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