ロンドン為替見通し=米金融不安関連のニュース、欧州通貨にも影響及ぼすか注視

 ロンドンタイムは、為替の動意につながりそうな特段の欧州経済指標の発表は予定されていない。ユーロなど欧州通貨ほか為替相場は、米シリコンバレーバンク(SVB)経営破綻を受けた金融システム不安の影響を見定めながらの神経質な展開か。

 米連邦準備理事会(FRB)と米財務省が「米連邦預金保険公社(FDIC)理事会とFRB、イエレン米財務長官はFDICによるSVB問題解決への措置を承認」「銀行システムへの国民の信頼を強化することで米経済を守るための断固とした行動を取る」など緊急声明を発表。預金保護も表明したことが市場をいったん落ち着かせたが、落ち着きを欧州タイムも引き継ぐことができるかどうか注視することになる。今後出てくる関連ニュースのヘッドライン次第でもある。

 ただ、バイデン米大統領が「歴史的な経済回復を守るため、耐性ある銀行システムをどう維持するか13日朝に発言する」と述べている。NY朝方にあたる時間帯までは様子見姿勢になりやすいかもしれない。


想定レンジ上限
・ユーロドル:日足一目均衡表・雲の上限1.0815ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0614ドル。

(関口)
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