ロンドン為替見通し=欧州通貨は外部要因に振らされがち、米コアPCEデフレーター待つ様相か

 ロンドンタイムの欧州通貨は、10-12月期独国内総生産(GDP)の発表があるものの改定値であり、強いトレンドが発生するようなメリハリある展開になりにくいか。昨日のNYタイムに米金利低下によるドル売りや、本日の日銀総裁候補による所信聴取の内容が伝わるなかドル円やクロス円が上下したことに欧州通貨も左右されるなど、外部要因に振らされている感がある。

 そうした中、本日はNYタイムに注目度が高い1月コアPCEデフレーターが発表となる。昨日はドル売りが強まる前に、10-12月期コアPCEデフレーターが予想を上回ったことで、ドル買い・欧州通貨売りが先行する場面もあった。その内容をアップデートするような1月の数字に注目が集まる。

 21日に英国の各購買担当者景気指数(PMI)速報値が上振れ、ポンド買いが強まる局面もあったが、その上昇分も結局吐き出されており、市場を主導する米金融政策の行方に為替は一喜一憂しがち。発表される各欧州経済指標や金融当局高官の発言を注視しつつも、基本的には米コアPCEデフレーターを待つ様相になりやすいとみる。


想定レンジ上限
・ユーロドル:20日高値1.0705ドル。
・ポンドドル:1.2131ドル前後で上昇を抑えそうな21日移動平均線付近。

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0527ドル前後で上昇傾向の90日移動平均線付近。
・ポンドドル:日足一目均衡表・雲の下限1.1900ドル。

(関口)
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