NYマーケットダイジェスト・18日 株高・金利上昇・円安

(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=142.78円(前営業日比△0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.97円(△1.12円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0924ドル(△0.0029ドル)
ダウ工業株30種平均:37306.02ドル(△0.86ドル)
ナスダック総合株価指数:14904.81(△90.89)
10年物米国債利回り:3.93%(△0.02%)
WTI原油先物1月限:1バレル=72.47ドル(△1.04ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2040.5ドル(△4.8ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>    <前回発表値>
12月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
                    37        34

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.96%台まで上昇するとドル買いが進行。明日の日銀金融政策決定会合の結果に注目が集まる中、円売りも優勢となり、前週末の高値142.47円や14日の高値142.90円を上抜けて一時143.16円まで上値を伸ばした。200日移動平均線が位置する142.57円を上抜けたことでテクニカル的にも買いが入りやすかった。
 なお、市場の関心は明日の日銀会合の結果に向いており、「会合の結果と植田和男総裁の会見から政策修正などのタイミングを探りたいとの思惑が強い」もよう。

・ユーロドルは反発。ただ、NY市場に限れば1.09ドル台前半での狭いレンジ取引に終始した。ユーロ豪ドルやユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いが相場を下支えした半面、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため相場は方向感が出なかった。
 市場の関心が高かった米欧の主要中銀による金融政策の発表を終えたことで、方向感が出にくい面もあった。NY時間の安値は1.0907ドル、高値は1.0931ドルで値幅は0.0024ドル程度と小さかった。

・ユーロ円は反発。ドル円の上昇につれた円売りが出たほか、ユーロクロスの上昇につれたユーロ買いが入ると一時156.31円と本日高値を付けた。なお、ユーロ豪ドルは一時1.6321豪ドル、ユーロポンドは0.8647ポンド、ユーロカナダドルは1.4645カナダドルまで値を上げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均はほぼ横ばい。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が相場を下支えした半面、連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は8日続伸し、昨年1月以来の高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も昨年1月以来の高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは下落。FRB高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだことで、債券売りが出やすかった。

・原油先物相場は反発。中東情勢の緊迫化を背景にエネルギー供給不安観測が再燃し、一時74ドル前半まで上昇した。イエメンの親イラン武装組織による商船への攻撃が続いていることで、英石油大手BPは紅海経由の石油輸送を全面的に停止すると発表した。

・金先物相場は反発。中東の地政学リスクも手がかりに安全資産とされる金は買いが優勢となった。ただ、米長期金利の上昇が重しとなり、上値は限定的にとどまった。

(中村)
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