NYマーケットダイジェスト・19日 ダウ最高値・原油高・円安
(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.84円(前営業日比△1.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.95円(△1.98円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0981ドル(△0.0057ドル)
ダウ工業株30種平均:37557.92ドル(△251.90ドル)
ナスダック総合株価指数:15003.22(△98.03)
10年物米国債利回り:3.93%(横ばい)
WTI原油先物1月限:1バレル=73.44ドル(△0.97ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2052.1ドル(△11.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米住宅着工件数 156.0万件 135.9万件・改
建設許可件数 146.0万件 149.8万件・改
10月対米証券投資動向
短期債を含む ▲838億ドル ▲648億ドル・改
短期債を除く 33億ドル 9億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。日銀の大規模金融緩和策の維持や、会合後の植田和男日銀総裁による会見を受けて市場で先行していた早期の政策修正観測が後退すると円売り・ドル買いが進行。20時前には一時144.96円まで値を上げた。
ただ、NY市場に限れば上値の重さが目立った。米金融政策が2024年の早いうちに利下げに転じるとの観測が根強い中、米金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ると一時143.53円付近まで下押しした。
なお、バーキン米リッチモンド連銀総裁は利下げの可能性について、「予想通りインフレ率が低下すれば米連邦準備理事会(FRB)は適切に対応する」との見解を示した。半面、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「インフレを巡っては驚異的な進展が見られたものの、まだ道半ば」「FRBの利下げ実施に緊急性はない」と話した。
・ユーロドルは続伸。FRBが24年の早期に利下げに転じるとの観測が根強い中、米金利低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、一時1.0987ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円も続伸。日銀のマイナス金利政策解除への警戒感が後退する中、20時前に一時158.57円と本日高値を付けたものの、1時30分過ぎには157.60円付近まで上げ幅を縮めた。ドル円につれた動きとなった。
・米ドルカナダドルは軟調だった。11月カナダ消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%/前年同月比3.1%と予想の前月比▲0.1%/前年同月比2.9%を上回ったことが伝わると、米ドル売り・カナダドル買いが進行。取引終了間際に一時1.3332カナダドルと日通し安値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は9日続伸し、史上最高値を更新した。このところFRB高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだものの、FRBが2024年の早期に利下げに転じるとの観測は根強く、この日も買いが続いた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は9日続伸し、昨年1月以来の高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も昨年1月以来の高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。FRB高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだ一方、FRBが2024年の早期に利下げに転じるとの観測は根強く、相場は方向感が出なかった。
・原油先物相場は続伸。オースティン米国防長官がイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船への攻撃に対処する姿勢を明らかにし、石油供給混乱への警戒感が和らぎ、原油相場は売りが先行したが、為替相場でのドル安も支えに上昇に転じた。
・金先物相場は続伸。米長期金利の低下を支えに金先物は買いが優勢となった。為替相場でドル安が進んだこともドル建ての金に割安感が生じ、買いを後押した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=143.84円(前営業日比△1.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.95円(△1.98円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0981ドル(△0.0057ドル)
ダウ工業株30種平均:37557.92ドル(△251.90ドル)
ナスダック総合株価指数:15003.22(△98.03)
10年物米国債利回り:3.93%(横ばい)
WTI原油先物1月限:1バレル=73.44ドル(△0.97ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2052.1ドル(△11.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米住宅着工件数 156.0万件 135.9万件・改
建設許可件数 146.0万件 149.8万件・改
10月対米証券投資動向
短期債を含む ▲838億ドル ▲648億ドル・改
短期債を除く 33億ドル 9億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。日銀の大規模金融緩和策の維持や、会合後の植田和男日銀総裁による会見を受けて市場で先行していた早期の政策修正観測が後退すると円売り・ドル買いが進行。20時前には一時144.96円まで値を上げた。
ただ、NY市場に限れば上値の重さが目立った。米金融政策が2024年の早いうちに利下げに転じるとの観測が根強い中、米金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ると一時143.53円付近まで下押しした。
なお、バーキン米リッチモンド連銀総裁は利下げの可能性について、「予想通りインフレ率が低下すれば米連邦準備理事会(FRB)は適切に対応する」との見解を示した。半面、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「インフレを巡っては驚異的な進展が見られたものの、まだ道半ば」「FRBの利下げ実施に緊急性はない」と話した。
・ユーロドルは続伸。FRBが24年の早期に利下げに転じるとの観測が根強い中、米金利低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、一時1.0987ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円も続伸。日銀のマイナス金利政策解除への警戒感が後退する中、20時前に一時158.57円と本日高値を付けたものの、1時30分過ぎには157.60円付近まで上げ幅を縮めた。ドル円につれた動きとなった。
・米ドルカナダドルは軟調だった。11月カナダ消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%/前年同月比3.1%と予想の前月比▲0.1%/前年同月比2.9%を上回ったことが伝わると、米ドル売り・カナダドル買いが進行。取引終了間際に一時1.3332カナダドルと日通し安値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は9日続伸し、史上最高値を更新した。このところFRB高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだものの、FRBが2024年の早期に利下げに転じるとの観測は根強く、この日も買いが続いた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は9日続伸し、昨年1月以来の高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も昨年1月以来の高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。FRB高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだ一方、FRBが2024年の早期に利下げに転じるとの観測は根強く、相場は方向感が出なかった。
・原油先物相場は続伸。オースティン米国防長官がイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船への攻撃に対処する姿勢を明らかにし、石油供給混乱への警戒感が和らぎ、原油相場は売りが先行したが、為替相場でのドル安も支えに上昇に転じた。
・金先物相場は続伸。米長期金利の低下を支えに金先物は買いが優勢となった。為替相場でドル安が進んだこともドル建ての金に割安感が生じ、買いを後押した。
(中村)