NY株見通し-神経質な展開か 経済指標は12月消費者信頼感指数、11月中古住宅販売件数など

 今晩は神経質な展開か。昨日は来年3回の利下げ見通しや、インフレ沈静化の兆候、米10年債利回りの低下などを追い風に主要3指数がそろって続伸。ダウ平均は251.9ドル高(+0.68%)と9営業日続伸し、5営業日連続で史上最高値を更新した。S&P500は0.59%高と2日続伸し、終値の最高値まで0.59%、取引時間中の史上最高値まで1.04%に迫った。ハイテク株主体のナスダック総合も0.66%高で終了し、9営業日続伸。終値で2022年1月以来、1年11カ月ぶりに15000ポイント台を回復した。引け後の動きでは通期の売上高見通しを引き下げた物流大手のフェデックスが時間外取引で10%近い急落となった。

 今晩の取引では来年3回の利下げ見通しや、インフレ沈静化見通し、年末ラリーへの期待などを背景に堅調持続が期待され、S&P500の史上最高更新トライが注目される。一方、足もとの大幅高で過熱感が意識されることや、フェデックスの大幅安も見込まれる。センチメントは良好で先高観は強いものの、短期的には強弱感の対立で神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは12月消費者信頼感指数、11月中古住宅販売件数、米20年債入札など。企業決算は寄り前にゼネラル・ミルズ、引け後にマイクロン・テクノロジーなどが発表予定。(執筆:12月20日、14:00)

(川畑)
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