NYマーケットダイジェスト・28日 ダウ最高値・金利上昇・ドル買い戻し
(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=141.41円(前営業日比▲0.42円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.43円(▲1.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1061ドル(▲0.0044ドル)
ダウ工業株30種平均:37710.10ドル(△53.58ドル)
ナスダック総合株価指数:15095.14(▲4.04)
10年物米国債利回り:3.84%(△0.05%)
WTI原油先物2月限:1バレル=71.77ドル(▲2.34ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2083.5ドル(▲9.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米卸売在庫(前月比) ▲0.2% ▲0.3%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 21.8万件 20.6万件・改
11月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 0.0% ▲1.2%・改
前年比 ▲5.1% ▲6.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米国のインフレ鈍化が鮮明になる中、米連邦準備理事会(FRB)が来年前半にも利下げに転じるとの観測がドル売りを促し、0時30分過ぎに一時140.25円と7月28日以来5カ月ぶりの安値を付けた。
ただ、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローが観測されると141.59円付近まで急速に値を戻した。米7年債入札後に米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.85%台まで上昇したことも相場を下支えした。
市場では「年末年始を控えて取引参加者が少なく、市場流動性が低下。薄商いの中、値が振れやすい面があった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは5日ぶりに反落。米金利先安観などを背景にドル売りが進むと、欧州序盤には一時1.1139ドルと7月27日以来約5カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、NY市場では年末年始を控えたポジション調整目的の売りなどが出て軟調に推移した。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも相場の重しとなり、3時30分前には一時1.1055ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は4日ぶりに反落。ドル円が下値を試したタイミングで156.00円を下抜けると一時155.83円まで値を下げたものの、そのあとはドル円と同様にロンドン・フィキシングに絡んだ買い戻しが急速に進み、156.83円まで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、史上最高値を更新した。米国のインフレ鈍化が鮮明になる中、FRBが来年前半にも利下げに転じるとの観測が引き続き買いを促した。ただ、新規材料に乏しい中、持ち高調整の売りが出ると伸び悩んだ。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに小反落した。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。年末年始を控えたポジション調整目的の売りが出たほか、7年債入札が「低調」と受け止められたことが相場の重しとなった。
・原油先物相場は大幅に続落。海運大手の一部が紅海経由での運航再開を計画していることが報じられると、エネルギー供給混乱への過度な警戒感が後退し、原油価格は弱含む展開に。米エネルギー省(EIA)による石油在庫統計の発表後に反発するも、上値の重さを確認するに留まった。先週末に支えられた72ドル半ばを割り込むと、ストップロスを巻き込みながら71ドル後半まで下げ足を速めた。
・金先物相場は5日ぶりに反落。節目となる2100ドルの手前では利食い売りに抑えられた。為替がドル高に振れ、ドル建て金に割高感が生じたことによる売りや、米金利の上昇も金利が付かない金の重しになった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=141.41円(前営業日比▲0.42円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.43円(▲1.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1061ドル(▲0.0044ドル)
ダウ工業株30種平均:37710.10ドル(△53.58ドル)
ナスダック総合株価指数:15095.14(▲4.04)
10年物米国債利回り:3.84%(△0.05%)
WTI原油先物2月限:1バレル=71.77ドル(▲2.34ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2083.5ドル(▲9.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米卸売在庫(前月比) ▲0.2% ▲0.3%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 21.8万件 20.6万件・改
11月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 0.0% ▲1.2%・改
前年比 ▲5.1% ▲6.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米国のインフレ鈍化が鮮明になる中、米連邦準備理事会(FRB)が来年前半にも利下げに転じるとの観測がドル売りを促し、0時30分過ぎに一時140.25円と7月28日以来5カ月ぶりの安値を付けた。
ただ、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローが観測されると141.59円付近まで急速に値を戻した。米7年債入札後に米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.85%台まで上昇したことも相場を下支えした。
市場では「年末年始を控えて取引参加者が少なく、市場流動性が低下。薄商いの中、値が振れやすい面があった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは5日ぶりに反落。米金利先安観などを背景にドル売りが進むと、欧州序盤には一時1.1139ドルと7月27日以来約5カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、NY市場では年末年始を控えたポジション調整目的の売りなどが出て軟調に推移した。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも相場の重しとなり、3時30分前には一時1.1055ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は4日ぶりに反落。ドル円が下値を試したタイミングで156.00円を下抜けると一時155.83円まで値を下げたものの、そのあとはドル円と同様にロンドン・フィキシングに絡んだ買い戻しが急速に進み、156.83円まで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、史上最高値を更新した。米国のインフレ鈍化が鮮明になる中、FRBが来年前半にも利下げに転じるとの観測が引き続き買いを促した。ただ、新規材料に乏しい中、持ち高調整の売りが出ると伸び悩んだ。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに小反落した。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。年末年始を控えたポジション調整目的の売りが出たほか、7年債入札が「低調」と受け止められたことが相場の重しとなった。
・原油先物相場は大幅に続落。海運大手の一部が紅海経由での運航再開を計画していることが報じられると、エネルギー供給混乱への過度な警戒感が後退し、原油価格は弱含む展開に。米エネルギー省(EIA)による石油在庫統計の発表後に反発するも、上値の重さを確認するに留まった。先週末に支えられた72ドル半ばを割り込むと、ストップロスを巻き込みながら71ドル後半まで下げ足を速めた。
・金先物相場は5日ぶりに反落。節目となる2100ドルの手前では利食い売りに抑えられた。為替がドル高に振れ、ドル建て金に割高感が生じたことによる売りや、米金利の上昇も金利が付かない金の重しになった。
(中村)