NYマーケットダイジェスト・29日 株安・金利上昇・円高

(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=141.04円(前営業日比▲0.37円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.72円(▲0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1039ドル(▲0.0022ドル)
ダウ工業株30種平均:37689.54ドル(▲20.56ドル)
ナスダック総合株価指数:15011.35(▲83.79)
10年物米国債利回り:3.87%(△0.03%)
WTI原油先物2月限:1バレル=71.65ドル(▲0.12ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2071.8ドル(▲11.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
12月米シカゴ購買部協会景気指数    46.9       55.8

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.89%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。23時前に141.88円付近まで値を上げた。
 ただ、欧州時間に付けた日通し高値141.91円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。12月米シカゴ購買部協会景気指数が46.9と予想の51.0を下回ったことを受けて円買い・ドル売りが入ったほか、年末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローも観測された。米国株相場が下げに転じたことも相場の重しとなり、3時前に一時140.80円と日通し安値を更新した。

・ユーロドルは続落。年末で市場参加者が少ない中、商いは低調だったが、ユーロ円やユーロポンドなどユーロクロスの下落につれた売りが出ると一時1.1034ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円も続落。20時30分前に156.90円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値156.93円が目先レジスタンスとして意識されると失速。ロンドン・フィキシングに絡んだ円買い・ユーロ売りが強まると、前日の安値155.83円を下抜けて一時155.64円まで値を下げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに小反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。市場では「今月は急ピッチで上昇したことから、高値警戒感もあった」との声が聞かれた。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が来年前半にも利下げに転じるとの観測は根強く、下値は限定的だった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。年末年始の休暇を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。

・米国債券相場で長期ゾーンは続落。年末年始を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。なお、本日は年内最終取引日で短縮取引だった。

・原油先物相場は小幅ながらも3日続落。2日間で4ドル近く下落した反動で買い戻し優勢となる場面はあった。しかしながら、12月米シカゴ購買部協会景気指数が予想より弱い結果となり、経済活動縮小による需要減への懸念が高まると再び上値が重くなった。引けにかけては71ドル台で下値を試した。

・金先物相場は続落。連休を控えて利益確定の売りが優勢となった。為替でドルがユーロに対して強含み、ドル建て金に割高感が生じたことも重しとなって一時2070ドルを割り込んだ。

(中村)
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