9日香港株=反発スタートか、米長期金利の低下を好感

 9日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ反発スタートか。米長期金利の低下が好感されそうだ。ニューヨーク連銀が8日発表した2023年12月の消費者調査で1年先の予想物価上昇率が20年12月以来の低さとなった。インフレの鈍化傾向が改めて意識され、8日のNY市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは前週末比0.02%低い(価格は高い)4.03%で終えた。

 香港市場でハンセン指数は前日まで5営業日続落し、終値ベースで約1カ月ぶり安値を更新しただけに、自律反発を狙った買いが入りやすい。ただ、中国経済の先行き不安が根強いなか、上値追いの動きが限られる可能性がある。今週末には中国の物価統計や貿易統計の発表を控えており、様子見ムードも漂いそうだ。

 9日のNY市場でダウ平均は3営業日続伸し、前週末比216米ドル高で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸。米長期金利の低下を受けて、高PERのハイテク株を中心に買いが入った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)や、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を上回って引けた。
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