ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、上昇

 11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇。24時時点では145.91円と22時時点(145.38円)と比べて53銭程度のドル高水準だった。12月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.3%/前年比3.4%と予想の前月比0.2%/前年比3.2%を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.3%/前年比3.9%と前年比で予想を上回ったことが分かると、全般ドル買いが先行。前日の高値145.83円や5日の高値145.97円を上抜けて一時146.41円と昨年12月11日以来1カ月ぶりの高値を付けた。前週分の米新規失業保険申請件数が20.2万件と予想の21.0万件より強い結果となったこともドル買いを促した。
 ただ、一時は4.06%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じるとドル円の上昇も一服。23時30分過ぎには145.73円付近まで下押しした。

 ユーロドルは弱含み。24時時点では1.0953ドルと22時時点(1.0984ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。米CPIの上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが優勢になると、一時1.0932ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は上値が重い。24時時点では159.82円と22時時点(159.69円)と比べて13銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入り一時160.18円と昨年12月1日以来の高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると伸び悩んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.14円 - 146.41円
ユーロドル:1.0932ドル - 1.0996ドル
ユーロ円:159.42円 - 160.18円

(中村)
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