欧州外国為替市場概況・22時 ユーロドル、弱含み

 12日の欧州外国為替市場でユーロドルは弱含み。22時時点では1.0938ドルと20時時点(1.0960ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。米英軍によるイエメンのフーシ派拠点攻撃を受けて、海運企業トームはすべてのタンカーの紅海南部を通過する航行を一時停止すると発表した。WTI原油先物価格が75ドル前半まで上げ幅を大きく広げて上昇すると、為替市場も中東情勢の更なる悪化が懸念されリスク回避の動きで徐々にドル買いが進行。米長期金利の上昇もあり22時前にはユーロドルは1.0936ドルまで弱含んだほか、ポンドドルは1.2720ドル、豪ドル/ドルは0.6679ドルまでじり安になった。
 
 ドル円は強含み。22時時点では145.38円と20時時点(145.14円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。中東情勢悪化懸念によるリスク回避の円買いの動きが重しとなったが、円以外の通貨ではリスク回避のドル買いも進んだこともあり、暫くは円買い・ドル買いの綱引き状態が続いた。しかしながら、米10年債利回りが4.00%台を回復したこともあり、22時過ぎには145.47円まで強含み日通し高値を更新した。

 ユーロ円は売り一服。22時時点では159.01円と20時時点(159.07円)と比べて6銭程度のユーロ安水準だった。リスク回避のドル買い・円買いが進んだことで、ユーロ円は158.86円まで日通し安値を更新した。しかし、米金利の上昇でドル円が底堅さを取り戻すとユーロ円の売りも一服となった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.85円 - 145.47円
ユーロドル:1.0936ドル - 1.0985ドル
ユーロ円:158.86円 - 159.57円


(松井)
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