今日の株式見通し-波乱含みか ダウ平均は大幅安も円安が一段と進行

 東京市場は波乱含みか。休場明けの米国株は下落。ダウ平均は231ドル安の37361ドルで取引を終えた。FRBのウォラー理事が講演で早期の利下げに慎重な姿勢を示し、長期金利が上昇したことが売り材料となった。ダウ平均に関しては、投資判断の引き下げがあったボーイングが大幅安となったこともあり、値幅を伴った下げとなった。為替市場では米長期金利上昇を受けてドル高・円安が進んでおり、ドル円は足元147円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて205円高の35855円、ドル建てが255円高の35905円で取引を終えた。

 米国株安というネガティブな材料と、円安進行というポジティブな材料が入り交じり、不安定な展開を予想する。CME225先物は上昇スタートを示唆している。米国では長期金利が上昇する中でもエヌビディアやAMDなど半導体株の一角が強く買われており、国内半導体株には好影響が見込まれる。ただ、日経平均の直近高値は1月15日につけた36008円。米国株が弱かった中で日経平均が36000円を超えてさらに上昇するハードルは高い。足元の地合いの良さから前のめりで買いが入った後、直近高値近辺で上値が重くなった場合、利食い売りが強めに出てくる可能性はある。米金利と為替が大きく動いたことから、物色には濃淡がつくと思われる。その分、指数は全面高にも全面安にもなりづらいとみるが、終日方向感は定まらないだろう。日経平均の予想レンジは35300円-36200円。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。