ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、堅調

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は堅調。24時時点では148.34円と22時時点(147.73円)と比べて61銭程度のドル高水準だった。米商務省が発表した12月米小売売上高が前月比0.6%増と予想の0.4%増を上回り、自動車を除いたベースでも前月比0.4%増と予想の0.2%増より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが先行。節目の148.00円を上抜けると断続的にストップロスを巻き込んで、一時148.39円と昨年11月30日以来の高値を更新した。12月米鉱工業生産や1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことも相場の支援材料。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.68と昨年12月13日以来の高水準を付けた。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.1191%前後と昨年12月13日以来約1カ月ぶりの高水準を記録した。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.0849ドルと22時時点(1.0874ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。予想を上回る米経済指標を受けて米金利の上昇とドル高が進んだ。24時過ぎに一時1.0847ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では160.94円と22時時点(160.65円)と比べて29銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出たものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると一時161.10円と昨年12月1日以来の高値を更新した。市場では「日銀の早期政策修正観測が後退する中、円が売られやすい面もあった」との声が聞かれた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.08円 - 148.39円
ユーロドル:1.0847ドル - 1.0885ドル
ユーロ円:159.98円 - 161.10円


(中村)
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