NY株見通し-ハイテク株を中心に軟調か FRBが注視するインフレ指標に注目

 今晩はインフレ指標に注目。昨日は10-12月期GDP速報値が予想を大きく上回り、景気後退(リセッション)懸念が和らいだことや、同期間のったことや、同期間の個人消費支出 (PCE) 価格速報値が減速し、インフレ高進懸念が後退したことが支援となり、主要3指数がそろって上昇した。ダウ平均が242.74ドル高(+0.64%)の38049.13ドルと3日ぶりに反発し、再び終値の最高値を更新した。S&P500も0.53%高と6日続伸し、5日連続で終値の最高値を更新した。ナスダック総合はテスラが12%超下落したことが重しとなったものの、0.18%高と小幅ながら6日続伸した。週初来ではダウ平均が0.49%高、S&P500が1.12%高、ナスダック総合が1.30%高とそろって3週続伸ペースとなった。引け後の動きでは弱い第1四半期の見通しが嫌気されたインテルが時間外で10%超下落し、予想を下回る決算や弱い見通しが嫌気されたKLAも時間外で6%近く下落した。

 今晩の取引ではインテルなどの半導体株の大幅下落が見込まれ、ハイテク株を中心に軟調な展開か。経済指標では先行きの利下げ見通しを巡り米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する12月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まる。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数の市場予想は前年比+3.0%と11月分の+3.2%から伸びの鈍化が見込まれており、予想通りの鈍化となればインフレ鎮静化期待や早期利下げ期待が株式市場の支援となりそうだ。

 今晩の米経済指標は12月個人所得・個人消費支出・個人消費支出 (PCE) 価格指数のほか、12月中古住宅販売仮契約指数など。企業決算は寄り前にアメリカン・エキスプレス、コルゲート・パルモリブ、ノーフォーク・サザンなどが発表予定。
(執筆:1月26日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。