ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、急落

 31日のニューヨーク外国為替市場でドル円は急落。24時時点では146.64円と22時時点(147.79円)と比べて1円15銭程度のドル安水準だった。1月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が10.7万人増と予想の14.5万人増を下回り、10-12月期米雇用コスト指数が前期比0.9%上昇と予想の1.0%上昇より弱い内容だったことが分かると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.94%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、前日の安値147.10円を下抜けて一時146.47円まで下げ足を速めた。1月米シカゴ購買部協会景気指数が46.0と予想の48.0を下回ったこともドル売りを誘った。

 ユーロドルは堅調。24時時点では1.0880ドルと22時時点(1.0836ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ高水準だった。この日発表の米経済指標が軒並み予想を下回ったことから、米長期金利の低下とともにドル売りが広がった。前日の高値1.0857ドルを上抜けて一時1.0887ドルまで上値を伸ばした。

 ユーロ円は頭が重かった。24時時点では159.54円と22時時点(160.16円)と比べて62銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時160.27円と日通し高値を付けたものの、前日の高値160.34円がレジスタンスとして働くと失速。ドル円の下落につれた売りが出ると一時159.43円と日通し安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.47円 - 147.90円
ユーロドル:1.0806ドル - 1.0887ドル
ユーロ円:159.43円 - 160.27円


(中村)
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