ニューヨーク外国為替市場概況・30日 ドル円、小幅反発

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら反発。終値は147.61円と前営業日NY終値(147.50円)と比べて11銭程度のドル高水準だった。NY勢参入直後の22時30分前に一時147.58円まで上げたものの、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.03%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢に。日本時間夕刻に付けた147.16円を下抜けて一時147.10円と日通し安値を更新した。
 ただ、米労働省が発表した12月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が902.6万件と予想の875.0万件を上回り、米10年債利回りが4.10%台まで上昇すると一転ドル買い戻しが優勢に。1時過ぎには147.93円と日通し高値を更新した。
 もっとも、米10年債利回りが再び低下に転じるとドル円にも売りが出て147.57円付近まで下押しした。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に方向感に乏しい展開だった。

 ユーロドルは小反発。終値は1.0845ドルと前営業日NY終値(1.0833ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準となった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0857ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0858ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。12月米JOLTS求人件数の上振れをきっかけに米長期金利が上昇するとドル買い戻しが優勢となり、1.0828ドル付近まで下押しした。もっとも、米長期金利が再び低下すると1.0849ドル付近まで持ち直した。
 明日のFOMC結果公表を前に方向感は乏しく、NY時間に限れば0.0029ドル程度の狭いレンジ取引に終始した。200日移動平均線が位置する1.0842ドル付近も意識された。

 ユーロ円は反発。終値は160.09円と前営業日NY終値(159.80円)と比べて29銭程度のユーロ高水準。仏CAC40や独DAX、NYダウが史上最高値を更新する中、リスク・オンの円売りが優勢となった。1時過ぎには一時160.34円と日通し高値を更新した。ユーロ円以外のクロス円もNY中盤以降は買いが目立った。

本日の参考レンジ
ドル円:147.10円 - 147.93円
ユーロドル:1.0812ドル - 1.0857ドル
ユーロ円:159.22円 - 160.34円

(中村)
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