ニューヨーク外国為替市場概況・29日 ドル円、3日ぶり反落

 29日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は147.50円と前営業日NY終値(148.15円)と比べて65銭程度のドル安水準だった。対ユーロなどでドル買いが進むと円に対してもドル買いが先行し、22時30分前に148.09円付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。
 NY序盤はユーロ円やポンド円など欧州のクロス円の下落につれた円買いが目立った。その後しばらくは147円台半ばでのもみ合いが続いていたが、米財務省が第1四半期の借り入れ予想額を従来の8160億ドルから7600億ドルに引き下げたと伝わると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.05%台まで低下したため、全般ドル売りが活発化。前週末の安値147.46円を下抜けて一時147.26円まで値を下げた。

 ユーロドルは小反落。終値は1.0833ドルと前営業日NY終値(1.0853ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準となった。欧州中央銀行(ECB)による早期利下げ観測が高まる中、欧州債利回りの低下に伴うユーロ売り・ドル買いが先行。1時過ぎに一時1.0796ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。
 ただ、NY午後に入ると急速に下げ渋った。米財務省が第1四半期の借り入れ予想額を下方修正すると米長期金利が大幅に低下し、全般ドル売りが進行。5時30分前には1.0841ドル付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は反落。終値は159.80円と前営業日NY終値(160.79円)と比べて99銭程度のユーロ安水準。ECBの早期利下げ観測が強まる中、円買い・ユーロ売りが優勢になると一時159.42円と本日安値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:147.26円 - 148.34円
ユーロドル:1.0796ドル - 1.0858ドル
ユーロ円:159.42円 - 160.84円

(中村)
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