6日香港株=方向感に乏しいか、米株安が重荷

 6日の香港市場は方向感に乏しい相場か。前日の米長期金利の上昇と米株安が嫌気される半面、中国当局が本土A株市場で空売り規制を強化するとの観測が投資家心理を支えそうだ。

 中国証券監督管理委員会(CSRC)は5日、相場操縦を使った悪質な空売りが株式市場のかく乱要因だとして、厳しく取り締まると表明した。前日も同委員会の易会満主席が主宰する会議で、市場操作など違法行為の摘発を含めた資本市場の安定化措置を打ち出している。

 5日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって3営業日ぶりに反落した。同日発表された1月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業PMIが予想を上回る強い内容だったことで早期利下げ期待が後退し、米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇した。ダウ平均採用のマクドナルドが決算を受けて大きく下落したことも相場の重しとなった。

 同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った一方、アジア保険傾斜のAIAグループ(01299)、電気自動車の理想汽車(02015)が下回って引けた。
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