1日香港株=軟調か、米国の3月利下げ期待が後退

 1日の香港市場は軟調か。米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が市場予想通りに据え置かれたが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見で3月のFOMCでの利下げの可能性を否定したことで失望が広がっており、相場の重しとなりそうだ。また、2日には1月の米雇用統計の発表が控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。

 一方、前日発表された2024年1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2と前月比で0.2ポイント上昇したが、4カ月連続で50を割り込んでおり、景気回復の鈍さが引き続き嫌気されそうだ。ただ、中国政府による景気対策と相場対策への期待は強く、値ごろ感の出た銘柄などを中心に買い戻す動きも予想される。なお、きょうは中国メディアの財新が日本時間午前10時45分に1月の中国製造業PMIを発表する予定(市場予想は50.6)。

 1月31日のNY株式相場で主要3指数はそろって続落。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)などがそろって香港終値を上回って引けた。
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