22日香港株=反発か、米ハイテク株高が支え

 週明け22日の香港市場は反発か。前週末の米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、香港市場でも買いが先行するだろう。米ミシガン大学が19日午前に公表した1年先期待インフレ率速報値は2.9%と前月の3.1%から低下。インフレ懸念が和らぎ、同日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.144%から4.1302%に低下して終了した。

 中国人民銀行(中央銀行)がきょうの寄り付き前に発表する最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が注目の材料となりそうだ。なお、人民銀は15日の公開市場操作(オペ)で、LPRの算出基準となる中期貸出制度(MLF)の1年物金利を前月と同水準に据え置いている。

 19日のNY株式相場はダウ平均が続伸。2日以来、12営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。決算発表銘柄の上昇や米10年債利回りの低下が支援となった。ハイテク株主体のナスダック総合も続伸。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.02%高と続伸し、最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、製薬の中国生物製薬(01177)が香港終値を上回って引けた。
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