ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、続伸

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は148.68円と前営業日NY終値(148.38円)と比べて30銭程度のドル高水準だった。前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や1月米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退する中、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。この日発表の1月米ISM非製造業景況指数が53.4と予想の52.0を上回ったこともドル買いを促し、一時148.89円と昨年11月27日以来の高値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.60と昨年11月14日以来の高値を付けた。

 ユーロドルは続落。終値は1.0743ドルと前営業日NY終値(1.0788ドル)と比べて0.0045ドル程度のユーロ安水準となった。米経済指標の上振れをきっかけに米早期利下げ観測が後退するとドル全面高の展開となった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.17%まで急騰したこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.0723ドルと昨年11月14日以来の安値を付けた。

 ユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は159.73円と前営業日NY終値(160.07円)と比べて34銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、米国株相場の下落を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが入ると、24時頃に一時159.39円と本日安値を更新した。ただ、前週末の安値159.05円が目先サポートとして働くと下げ渋った。

本日の参考レンジ
ドル円:148.27円 - 148.89円
ユーロドル:1.0723ドル - 1.0788ドル
ユーロ円:159.39円 - 160.27円


(中村)
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