ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、急伸

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は急伸。24時時点では147.88円と22時時点(146.58円)と比べて1円30銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比35.3万人増と予想の18.0万人増を上回り、失業率が3.7%と予想の3.8%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。平均時給が前月比0.6%上昇/前年比4.5%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比4.1%上昇を上回ったことも相場の支援材料となり、一時148.05円まで値を上げた。

 ユーロドルは下落。24時時点では1.0808ドルと22時時点(1.0881ドル)と比べて0.0073ドル程度のユーロ安水準だった。米雇用統計の上振れをきっかけに米早期利下げ観測が後退するとドル全面高の展開となった。23時過ぎに一時1.0792ドルと日通し安値を更新した。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、3月19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は17.5%と前日の38.0%から低下した。一方、金利据え置きを予想する確率は82.5%と前日の62.0%から上昇した。

 ユーロ円は24時時点では159.83円と22時時点(159.49円)と比べて34銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時159.94円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると上げ幅を縮めた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.24円 - 148.05円
ユーロドル:1.0792ドル - 1.0898ドル
ユーロ円:159.05円 - 159.94円


(中村)
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